ズベレフ 完勝でツアー23度目V

ゲッティイメージズ
優勝を飾ったズベレフ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATPマスターズ)は3日、シングルス決勝が行われ、第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第15シードのU・アンベール(フランス)に6-2, 6-2のストレートで完勝し、同大会初優勝を果たすとともに、ツアー通算23度目のタイトルを獲得した。

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27歳で世界ランク3位のズベレフが同大会に出場するのは2年連続7度目。最高成績は2020年の準優勝となっていた。

今大会は初戦の2回戦で世界ランク39位のT・フリークスポール(オランダ)、3回戦で同20位のA・フィス(フランス)、準々決勝で第10シードのS・チチパス(ギリシャ)、準決勝で第13シードのH・ルーネ(デンマーク)を下し同大会2度目の決勝に駒を進めた。

世界ランク18位のアンベールとの顔合わせとなった決勝戦、ズベレフはサービス時にわずか5ポイントしか失わず、相手に1度もブレークポイントを与えないプレーを披露。試合を通してウィナーを16本決めた一方でアンフォーストエラーを6本に抑えると、リターンゲームでは4度のブレークに成功し、1時間15分で完勝した。

ズベレフはこれで元世界ランク2位のM・チャン(アメリカ)に並び史上8位タイとなる「ATPマスターズ1000」7度目の優勝を達成。ツアー通算では23度目のタイトル獲得となった。また、同大会でドイツ人選手が優勝するのは1992年のBo・ベッカー(ドイツ)以来、32年ぶりとなった。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはズベレフのコメントが掲載されている。

「今日勝つには、こういうプレーをしなくてはいけないと分かっていた。ウゴ(アンベール)は素晴らしい選手だが、ここパリでは普段よりもさらに良いプレーをする。それは分かっていた。観客が盛り上がってしまうと難しくなる。だから早めに抑えなければならなかったし、それができたので満足している」

「2年前のローランギャロス(全仏オープン)で足首をほぼ全て骨折したとき、このレベルに戻れるとは100%保証されていなかった。だからここパリでこのタイトルを獲得できたことは僕にとって大きな意味がある。そして、同じボックスにいるチームにとってもこれは何よりも意味がある。彼らは僕のために本当に多くのことをしてくれた」

一方、敗れたアンベールは母国で「ATPマスターズ1000」初制覇とはならなかった。


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