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テニスのグランドスラム大会である全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会9日目の1日、男子シングルス4回戦が行なわれ、地元勢で第11シードのG・モンフィス(フランス)が、第6シードのA・ロディック(アメリカ)を6-4, 6-2, 6-3のストレートで下し、2年連続での準々決勝進出を果たすなど、ベスト8が出揃った。
センターコートの第4試合として行われた、モンフィスとロディックの4回戦が始まったのは午後8時にもなろうかという時間で、第1セットが終わった頃にはボールが見づらくなっており、ロディックは主審に照明を使用するように要請したが受け入れられなかった。
今大会では初の4回戦進出を果たしていたロディックは、ボレーやオーバーヘッドでミスを犯し、あるミスで観客から笑いがこぼれた。それを聞いたモンフィスは両手を上げ観客をあおった。
このことにちてモンフィスは「観客のみんなは良い仕事で僕を助けてくれた。あの時、僕は観客に目を覚ましてアンディを圧倒するように頼んだんだ。彼らはそれに応えてくれて、彼はちょっと困ったんじゃないかな。だけどアンディには謝らなければいけないね。」と反省の弁。
一方のロディックは「彼は正しい。それが彼のアドバンテージで、それを使っただけさ。」と気にしない素振りを見せた。
またロディックは自分のプレーに対し、納得はいかなかった様子。「正しい判断をしていたけど、実行することができなかった。」とコメントしたロディックは、モンフィスをテニスプレイヤーの中で、最高のアスリートの1人と称えた。「彼はすごい範囲をカバーしていた。」
モンフィスはこの試合で、ロディックが決めた18本のウィナーと4本のサービスエースを大きく上回る45本のウィナーと17本のサービスエースを決め、10本あったブレークピンチのうち9本を回避した。
昨年は準決勝に進出し、地元観客を大いに喜ばせていたモンフィスは、その準決勝で敗戦を喫した第2シードのR・フェデラー(スイス)と対戦する。3年連続で準優勝に終わっているフェデラーは、T・ハース(ドイツ)を6-7 (4-7), 5-7, 6-4, 6-0, 6-2の逆転で下し、ベスト8進出を決めた。
2セットダウンからの逆転に成功したフェデラーは「こんな状況になったら、誰がドローにいて、誰がいないなんて本当に考えないよ。自分自身で突破するしかないし、2セットダウンでブレークポイントなんてことになったら、前向きに考えることすら難しいよ。自分にとって素晴らしい戦いだったし、別のチャンスを得ることが出来てとても嬉しい。」と試合時の心境についてコメントした。
この日行われたもう2試合では、第5シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と第16シードのT・ロブレド(スペイン)が、それぞれベスト8進出を決めた。
20歳のデル=ポトロは、地元勢で第9シードのJW・ツォンガ(フランス)を6-1, 6-7 (5-7), 6-1, 6-4で下し、昨年のUSオープンから3大会連続で四大大会ベスト8進出を決めた。
昨年の今大会に出場したときは、世界ランク88位の選手に過ぎなかったデル=ポトロであったが、その後クレーコート2大会を含む5大会で優勝を飾りブレークを果たすと、今では自己最高となる同5位の位置につけている。
そのデル=ポトロは、第16シードのT・ロブレドと準々決勝で対戦する。世界ランク17位のロブレドは、P・コールシュライバー(ドイツ)を6-4, 5-7, 7-6 (7-4), 6-2で下し、今大会4度目のベスト8進出を決めている。
今大会の優勝賞金は106万ユーロ。
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