男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は10日、シングルス2回戦が行われ、ラッキールーザーで本戦入りした世界ランク83位の
C・ムーテ(フランス)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 1-6のストレートで敗れ、大会初の3回戦進出とはならなかった。この試合、第2セットを始める瞬間にムーテのスマートフォンのアラームが鳴る珍事が発生している。
>>【動画】試合中にスマホのアラーム鳴る珍事、ユーモアあふれる対応に笑顔<<>>ジョコビッチ、ナダルらBNLイタリア国際組合せ<<25歳のムーテは今季序盤、ツアー大会本戦で勝利できず苦しむも2月のモビスター・チリ・オープン(チリ/サンティアゴ、レッドクレー、ATP250)では予選2試合を勝ち抜き本戦入りすると3試合に勝利し4強入りした。
世界ランク1位のジョコビッチと対戦したこの日、開始からブレークに成功しゲームカウント3-1とリード。しかし、調子を上げるジョコビッチに反撃を許すと一気に5ゲームを連取され、第1セットを先取される。
そして続く第2セット、開始からムーテのスマートフォンのアラームが鳴る珍事。これに走ってベンチに戻ったムーテが電話に出るジェスチャーを見せるとジョコビッチも笑顔で対応。観客も大歓声で答えている。
しかし、再開後の第1ゲームでブレークを許したムーテ。直後の第2ゲームで2度のブレークチャンスを掴むも活かせず、その後は絶妙なドロップショットを決めるなど安定したプレーを展開するジョコビッチに第5・第7ゲームでブレークを許し、1時間24分で勝利した。
敗れたムーテは試合後にSNSで同一戦を振り返り「今夜の僕のパフォーマンスについては申し訳ない。皆さんにもっと良い戦いを見せれればよかったのだが......。ノヴァークが成し遂げたこと、そして彼が選手やテニスのためにしていることへは敬意しかない。また彼と対戦する機会を得られるよう、頑張るよ」とつづった。
なお、今回の勝利でジョコビッチはマッチ勝利数を1099に伸ばすことに。1100勝がかかる3回戦では第29シードの
A・タビロ(チリ)と対戦する。タビロは2回戦で世界ランク59位の
Y・ハンフマン(ドイツ)を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第8シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、第11シードの
T・フリッツ(アメリカ)、第12シードの
B・シェルトン(アメリカ)、第16シードの
K・ハチャノフらが3回戦に駒を進めた。
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