男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は24日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク64位の錦織圭が同83位のA・ブキッチ(オーストラリア)を6-4, 3-6, 6-3のフルセットの激闘の末に破り4年ぶり8度目の初戦突破を果たすとともに、オープン化以降ではアジア勢男子史上初となるマッチ通算450勝を達成した。
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35歳の錦織が同大会に出場するのは4年ぶり10度目。最高成績は2014年の準優勝となっている。
錦織は今月のフェイズ・サロフィム&Co.米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、クレー、ATP250)からクレーコートシーズンに臨んでおり、1回戦を勝ち上がり、2回戦のC・ユーバンクス(アメリカ)戦では、第1セットを落とした時点で背中上部の負傷により途中棄権した。
その後、錦織は出場予定だった前週のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)を欠場したため、今大会は約3週間ぶりの復帰戦となる。
両者初の顔合わせとなった1回戦の第1セット、錦織は試合の立ち上がりでやや硬さが見られたブキッチからいきなりブレークを奪う。第4ゲームでブレークバックを許した錦織だったが、第9ゲームの30-30の場面で驚異的なディフェンス力でブキッチからポイントをもぎ取ると、バックハンドの深いリターンでミスを引き出し2度目のブレークに成功。そして、錦織は直後のサービング・フォー・ザ・セットで1度目のセットポイントをものにし先行する。
しかし第2セット、第4ゲームで錦織はブレークポイントを握られると、バックハンドのダウンザラインがわずかにアウトとなりブレークを許す。第7ゲームでは2度のブレークバックのチャンスを掴んだ錦織だったが、ブキッチの鋭いサービスに阻まれ、1ブレークの差を埋められずにこのセットを取り返される。
そしてファイナルセット、第4ゲームで錦織は攻撃的なプレーでスマッシュやバックハンドのダウンザラインを決めブレークポイントを迎えると、甘くなったブキッチのセカンドサーブをストレートに叩き込みブレークに成功。その後、錦織は1度もブレークポイントを与えずにキープを重ね、リードを守りきり勝利を収めた。
この勝利により錦織はツアーレベルでマッチ通算450勝を達成。これはアジア勢男子では史上初、現役選手では8人目の快挙となった。
勝利した錦織は2回戦で、第29シードのD・シャポバロフ(カナダ)と対戦する。今大会はシード勢が1回戦免除のため、シャポバロフはこの試合が初戦となる。
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