テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、第2シードの
R・ナダル(スペイン)が予選から勝ち上がった
R・デュトラ・シルバ(ブラジル)を6-2, 6-1, 6-0のストレートで下し、3年ぶりの大会制覇に向けて前進した。
この試合、ナダルはファーストサーブが入った時に81パーセントの高い確率でポイントを獲得し、デュトラ・シルバに1度もブレークを許さないサービスゲームを展開した。さらに14度のブレークチャンスから8度のブレークに成功したナダルは、1時間32分で勝利した。
ナダルは3回戦で、世界ランク38位の
I・ドディグ(クロアチア)と対戦する。今大会でドディグは第27シードの
F・ベルダスコ(スペイン)、元世界ランク3位の
N・ダビデンコ(ロシア)を破り、3回戦進出を果たしている。
ナダルは2010年の全米オープンでタイトルを獲得しており、今年は2度目の優勝を目指す。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、ナダルは準々決勝で第7シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する可能性がある。
今季ナダルは好調を維持しており、出場した12大会のうち9大会で優勝を飾っている。また、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ男子とW&Sマスターズの2大会連続で優勝を飾っており、大会後に発表された世界ランキングでは2位へ浮上した。
ロジャーズ・カップ男子とW&Sマスターズの2週連続でタイトルを獲得は、2003年の
A・ロディック(アメリカ)以来10年ぶりの快挙だった。
ナダルに敗れた世界ランク134位のデュトラ・シルバは、1球1球声を出す気迫あるプレーをしたが、完敗を喫する結果となった。1回戦では、今年のロジャーズ・カップ男子で初のマスターズ1000大会ベスト4進出を果たしたV・ポスピスルを4-6, 3-6, 7-6 (11-9), 6-2, 7-6 (12-10)の大逆転で下し、ナダルとの2回戦へ駒を進めていた。
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