テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が
R・ベランキス(リトアニア)を6-1, 6-2, 6-2のストレートで下し、2年ぶりのタイトル獲得へ向けて順当に初戦突破を果たした。
この試合、ジョコビッチは10本のサービスエースと28本のウィナーを放ち、凡ミスを9本に抑える安定したプレーを披露した。また、14度のブレークチャンスから7度のブレークに成功し、1時間22分で勝利した。
2回戦でジョコビッチは、
L・ロソル(チェコ共和国)と
B・ベッカー(ドイツ)の勝者と対戦する。
今大会の結果次第では、世界ランキングで1位のジョコビッチと2位の
R・ナダル(スペイン)が入れ替わる可能性がある。
これまでの全米オープンで、ジョコビッチは2011年に優勝、2007・2010・2012年には準優勝を飾っている。また、全米オープンで2007年からはベスト4以上の成績を残しており、相性の良い大会となっている。
今季ジョコビッチは、全豪オープンでオープン化以降初となる大会3連覇を達成すると同時に、大会4度目の優勝を飾った。モンテカルロ・マスターズではナダルの前人未到9連覇を阻止して大会初タイトルを獲得。
キャリア・グランドスラム達成を狙った全仏オープンでは、準決勝でナダルに4時間37分の大激闘の末に敗れた。その後のウィンブルドンでは決勝進出を果たすも、
A・マレー(英国)にストレートで敗れ準優勝に終わった。
一方、ジョコビッチに敗れた23歳のベランキスは、2007年の全米オープン・ジュニアで優勝し、ジュニア・ランキング1位を記録していた。今季は全豪オープンで予選3試合を勝ち抜き、本戦ではA・マレーとの3回戦へ進出した。
また、全仏オープンでは
P・H・マチュー(フランス)、ウィンブルドンでは
J・ベネトー(フランス)に敗れ、初戦敗退となった。
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