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先週行われた男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子決勝戦で、R・ナダル(スペイン)に完敗を喫したR・フェデラー(スイス)が、クレーでのナダルの強さと、5月26日から開幕する全仏オープンでナダルが優勝候補筆頭だと感じていると語った。
先週日曜日に行われた決勝戦では、ナダルに1時間9分で敗れたフェデラーは「攻撃的なプレーが出来なかった。そして、彼(ナダル)にコートの外へと追いやられてしまったんだ。彼はどんなサーブを打っても、素晴らしいリターンを返してきたんだ。」と、自分のテニスが出来なかった事を話した。
さらに「そうなると、試合はとても難しくなってしまう。彼はコートの隅から隅までカバーしていたし、正確なサーブを打ってもベースラインから彼の持ち味のラリー戦へと持ち込まれてしまった。そうなると、彼の得意のスタイルになってしまい、ラリーでチャンスを作られてしまう。そのチャンスを活かし切れないようにするために、更に良いプレーが必要だったんだ。でも、形勢を逆転してポイントを取るのは、とても困難だった。」と、フェデラー。
そして、レポーターからサービスのスピードが普段のフェデラーのサービスより落ちていて、平均でファーストサーブが174キロ、セカンドサーブで160キロだったと聞かれたフェデラーは、その事について語った。
「そもそも自分は、J・ヤノヴィッツ(ポーランド)のように225キロのサービスを打つ選手ではないんだ。サービスを武器にポイントを取ってはいない。サービスのスピードが常に勝敗を分けているわけではないさ。スピードが普段より遅かったかは、ラファに聞いたらわかるよ。」と、勝敗にサービスが関係してはいないと明言した。
そしてクレーで行われる全仏オープンで、ナダルを苦しめるのは至難の業だともフェデラーは感じていた。
「パリでナダルを倒すのは、本当に難しい。先月のモンテカルロ・マスターズでN・ジョコビッチ(セルビア)が彼から勝利を飾ったから、ジョコビッチなら倒し方がわかるかもしれない。でも、パリではナダルを倒したのは、これまでR・ソデルリング(スウェーデン)しかいないけど、彼は今年の全仏にはいないからね。」と、フェデラー。
加えて「でも、パリでの優勝には7試合に勝たなければならない。そして、ラファとの対戦には正しいゲームプランが必要なんだ。今、彼は本当に良いプレーを続けている。その事は自分も嬉しく思っている。彼は想像以上に安定していて、既に良いテニスをしているにも関わらず、更にプレーが向上しているんだ。」と、コメント。
先週のBNLイタリア国際男子決勝戦で、フェデラーとナダルの対戦成績は20勝10敗とナダルが勝ち越している。
今年に入り初の決勝進出だったフェデラーだが、今季初優勝とはならなかった。フェデラーは2001年から、毎年必ずツアー優勝を飾っているが、最後にタイトルを獲得したのは昨年8月のアメリカはW&Sマスターズで、それ以来優勝から遠ざかっている。
また、ムチュア・マドリッド・オープン男子で、フェデラーは錦織圭(日本)に敗れ、3回戦で姿を消していた。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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