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男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額275万ユーロ、ハード)は9日、シングルス2回戦残り12試合が行われ、右肩の怪我を押して出場している第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がI・ドディグ(クロアチア)を6-4, 6-3のストレートで下すなど、上位シード勢が揃って3回戦進出を決めた。
先週行われたスイス・インドアの準決勝では、試合中に何度も右肩の治療を受けていたジョコビッチ。その試合で錦織圭(日本)に敗れたジョコビッチは、今大会の出場も危ぶまれていた。しかし、この日の試合ではその不安を払拭するかのようなプレーで快勝。第1サーブでは90%、第2サーブでも63%の確率でポイントを獲得し、ドディッグに1度もブレークポイントさえ与えなかった。
両者サービスキープを続けゲームカウント5-4で迎えた第1セット第10ゲーム、ジョコビッチはラブゲームでドディッグのサーブをブレークしそのセットを先取。第2セットでは第6ゲームをブレークしたジョコビッチが4-2とリードし、そのまま1時間31分で勝利した。
「ここ数日はこの大会に出場出来るように、必要な治療を受けてきました。コート上ではとても気持ち良くプレーでき、それが一番大切なことだと思います。明らかに最高のプレーが出来た訳ではありませんが、一歩一歩前進するつもりです。こうして毎日プレーすることで状態を改善出来ればと思っています。」とジョコビッチは、体の状態について語っていた。
準々決勝進出がかかる3回戦では、予選勝者のS・スタコフスキ(ウクライナ)を6-4, 6-4で退けた第15シードのV・トロイキ(セルビア)との同胞対決に臨む。
その他、第2シードのA・マレー(英国)もJ・シャーディ(フランス)を6-2, 6-4で、第3シードのR・フェデラー(スイス)もA・マンナリノ(フランス)を6-2, 6-3といずれもストレートで下し、順当に3回戦へ駒を進めた。
第1セットで4ゲームを連取したマレーは、そのまま試合の主導権を握り、危なげなく第1セットを先取する。第2セットに入ると地元観客の後押しを受けるシャーディが反撃に転じようとするが、第5ゲームでブレークに成功したマレーがリードを奪うと、そのままサービスキープを続け、79分でシャーディを退けた。
「最高のスタートを切る事ができた。一度もサーブをブレークされなかった。恐らくブレークポイントさえシャーディに与えなかったと思う。それは本当に良いことだね。それでも今後は更に良いプレーをする必要があるはず。」と勝利の喜びを語るマレーは、USオープンの準決勝でR・ナダル(スペイン)に敗れて以来16連勝を記録している。
フェデラーは第1セット2-1からの第4ゲームでマンナリノからブレークに成功しリードすると、その後も自身のサーブではわずか3ポイントしか失わず、5-2からの第8ゲームでもこのセット2度目のブレークを奪い、そのセットを先取する。
第2セットでも第4ゲームでブレークに成功したフェデラーは、その後も自身のサーブをブレークされることなく、わずか55分でマンナリノを一蹴した。
「とても良い試合だった。マンナリノはベストのプレーではなかったかも知れないけど、良い形で大会に入る事が出来た。先週の優勝後は忙しい時間が多かったものの、それなりに休息も取ることが出来た。今大会でも好成績を残すためには、徐々にレベルを上げる必要があるから、今日のプレーには満足している。」と、フェデラーはこの日の快勝に満足気だった。
マレーは第13シードのA・ロディック(アメリカ)と、フェデラーは第16シードのR・ガスケ(フランス)と、それぞれ3回戦で顔を合わせる。
その他、第4シードのD・フェレール(スペイン)がN・マウー(フランス)を6-4, 6-4で、第7シードのM・フィッシュ(アメリカ)がF・マイヤー(ドイツ)を6-1, 6-2と、いずれもストレートで下すも、第8シードのG・モンフィス(フランス)と第9シードのN・アルマグロ(スペイン)が敗退する波乱に見舞われた。
その波乱を演じたのはF・ロペス(スペイン)とA・セッピ(イタリア)で、ロペスはモンフィスを6-3, 6-4で、セッピがアルマグロを6-3, 7-5で下す金星を飾った。
フェレールは予選勝者のP・コールシュライバー(ドイツ)を6-3, 7-6 (8-6)で倒した第14シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と、フィッシュは第10シードのG・シモン(フランス)を6-4, 6-0で下したJ・モナコ(アルゼンチン)と、ロペスはラッキールーザーのI・クニツィン(ロシア)を6-4, 6-4で破ったJ・アイズナー(アメリカ)と、セッピは第6シードのJW・ツォンガ(フランス)と3回戦を行う。
残りの試合では、第11シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)がA・ボゴモロフJR(ロシア)を6-1, 6-0と、わずか50分の圧勝で3回戦進出を決めた。準々決勝進出を懸けてティプサレビッチは第5シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)と対戦する。
今大会の優勝賞金は45万4000ユーロ。
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