日本テニスの頂点を争う大会、三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権 99th(東京/有明、ハード)は12日、男子シングルス準決勝が行われ、今大会での現役引退を表明している伊藤竜馬(興洋海運)は第3シードの磯村志(やすいそ庭球部)に1-6, 2-6のストレートで敗れ準決勝敗退となるとともに、現役生活最後の試合を終えた。試合後の会見で伊藤は18年間のキャリアを振り返った。
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36歳の伊藤は2006年にプロに転向。日本男子テニスの第一線で活躍し、ツアー大会や国別対抗戦のデビスカップで日本代表として活躍した。世界ランキングでは2012年10月に自己最高位となる60位を記録。これはオープン化以降、日本男子歴代7位の記録となる。
四大大会では全大会で本戦出場を果たし、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では2回戦に進出した。
その伊藤は今年4月に今季での現役引退を表明。その後、今大会を現役最後の大会とすることを発表した。
4試合に勝利し現役最後の大会で4強入りした伊藤はこの日の準決勝で第3シードの磯村と対戦。膝の怪我の影響で思うような動きができない伊藤は、安定したプレーを展開する磯村に終始主導権を握られ、1時間1分で力尽き現役生活最後の試合を終えた。
試合後の会見で伊藤はまず今大会を振り返り「全部この大会で出し切った感じはあるので、本当に満足しています」と語った。
続けて18年間のキャリアを振り返った。
「この18年間、自分のプロ生活を終えて、色々なことを経験できました。グランドスラムで本選に入れたり、(世界ランキングで)トップ100に入れたり。一番嬉しいと思ったのはロンドンオリンピックです。錦織君と添田君と一緒に行けたっていうのが、自分の中では一番大きい目標だったので、そこをクリアできたのはすごい良かったです。家族も一緒に連れて行くこともできたので、少しは親孝行できたのかなっていうのもあります。今日も観に来てて『もう十分やったよ』と言ってくれたので本当に嬉しかったです」
「攻撃やフォアというのが一番自分の中では魅力だったので、そこを今大会もみせれたのは大きかったと思います」
また、キャリアで思い出に残っている試合について問われると、2012年の楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)1回戦で当時世界ランク12位のN・アルマグロ(スペイン)を破った試合、2014年の同大会1回戦で当時世界ランク4位のS・ワウリンカ(スイス)を破った試合、2011年の国別対抗戦デビスカップのアジア・オセアニアグループⅠフィリピン戦で約5時間30分の死闘の末にC・マミット(フィリピン)をフルセットで下し日本の勝利に貢献した試合の3試合を挙げた。
今後についてはこれから考えていくとしたが、ツアーコーチやジュニアの育成に携わっていきたいと話した。
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