男子テニスツアーのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は10日、シングルス2回戦が行われ、第6シードの
錦織圭が世界ランク24位の
V・トロイキ(セルビア)に5-7, 6-2, 6-3の逆転で勝利して初戦突破を果たし、マスターズ初優勝へ前進した。今大会は上位8シードが1回戦免除のため、錦織は2回戦が初戦だった。
>>BNLイタリア国際対戦表<<両者のサービスキープが続く中、錦織は第12ゲームでブレークを許して第1セットを落とす。第2セットに入るとドロップショットなどを決めてリズムを掴み始めた錦織が2度のブレークに成功し、ファイナルセットへ突入する。
ファイナルセットでは第5ゲームで強烈なフォアハンドのウィナーを決めてトロイキのサービスゲームを破った。その後、リードを守った錦織は第9ゲームもブレークして逆転勝利で3回戦へ駒を進めた。
3回戦では、第11シードの
R・ガスケ(フランス)と
A・セッピ(イタリア)の勝者と対戦する。
ガスケとは前週のムチュア・マドリッド・オープンで対戦しており、その時は錦織がストレートで初勝利。その後、準決勝で世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)にストレートで敗れてベスト4に終わるも、王者を相手に善戦を見せてクレーコートシーズンへ弾みをつけた。
BNLイタリア国際には今回が4度目の出場で、過去は昨年のベスト8進出が最高成績。
今シーズンは3月のマイアミ・オープンで2度目のマスターズ決勝進出を果たすも、決勝でジョコビッチにストレート負けを喫し、マスターズ初優勝とはならなかった。
一方、敗れたトロイキは2013年にドーピング違反から、18カ月の出場停止処分を下された。その影響で2014年には世界ランキングを847位まで落とすも、現在は24位まで浮上させている。これまではツアー3大会で優勝しており、世界ランキングの自己最高は2011年の12位。
今大会1回戦では
T・ガバシュビリ(ロシア)を6-4, 6-1のストレートで下しての勝ち上がりだった。
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