男子テニスで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は、父親になったことで彼のモチベーションや原動力が下がることはないと話している。
ジョコビッチは、息子のステファンが誕生した後に出場したBNPパリバ・マスターズで優勝を果たし、20度目のマスターズタイトルを獲得した。
子供が生まれたからといって、3度目の世界ランク1位でシーズンを終える彼の野望が失われることはない。
ジョコビッチは9日から行われるバークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル/ 優勝賞金総額192万ドル)で、1985年から1987年にかけて3年間連続優勝を果たした
I・レンドル(アメリカ)以来の偉業を狙っている。
「精神的に変わることは当たり前です。誰かのために戦うか、その誰かが息子であれば、もっとモチベーションが上がるのは当然だ」とジョコビッチはコメントしている。
「夫婦になり子供ができたことは、最も美しい経験だと思っています。その後に行われたパリでの大会で、1セットも落とせずに優勝することができたから、もっと子供をつくった方がいいのかな。」と続けた。
現在、インドアで27連勝を果たしているジョコビッチは今回パリでの優勝で2位の
R・フェデラー(スイス)に1310ポイントの差をつけることができ、シーズントップで終えるのに大きく前進した。
しかし、ロンドンで獲得可能な1500ポイントと、デビスカップ決勝でのポイントを含めると、フェデラーにはジョコビッチを上回るチャンスはある。
とはいえ、ジョコビッチの調子が最近は本当に良いため、フェデラーの快進撃を耐えることができるとのではないかと言われている。
ジョコビッチは、「もちろん、もっと上手くやってればよかったと振り返ってしまうゲームはいくつかあるよ。」
「この大会で2年連覇している私には1位を目指す良い立位置にいるのではないかと思います。だから良い結果を残せると確信しています。」と続けた。
ジョコビッチは家族としてのため、次のシーズンのスケジュールには調整が必要であると言った。
「来年からは、子どもにとって何が一番いいかを考えた上で決断して行くことが優先です。」
「父親として息子の人生に関わりたいし、それができると願っています。」とコメントした。
レベルを落とさずにツアーを回り、父親としての役割を果たすにはどうすればいいかについて、ジョコビッチはフェデラーにアドバイス受けたという。
「彼(フェデラー)は子供を4人も持っています。トップレベルでこうして活躍しているのが本当にすごいと思います。私にとって彼は遠い存在ですね。」とジョコビッチ言った。
家族がロンドンにいないので、ジョコビッチはテニスだけに集中するという。彼は、全豪オープンテニスで優勝した
S・ワウリンカ(スイス)と全米オープンで優勝を果たした
M・チリッチ(クロアチア)と
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を含む、グループAに属している。
ジョコビッチのグループ内の選手との合計対戦成績は41勝5敗である。
それに対して、フェデラーは
A・マレー(英国)と
錦織圭(日本)とBNPパリバ・マスターズでフェデラーを下した
M・ラオニチ(カナダ)を含むグループBに属している。
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