シーズン獲得ポイントの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル/ 優勝賞金総額192万ドル)が11月9日から開催され、アジア人男子初の最終戦出場を決めた世界ランク5位の
錦織圭(日本)が、グループBの予選ラウンドロビン初戦で世界ランク6位の
A・マレー(英国)と対戦することとなった。
両者は過去に3度対戦しており、対戦成績は0勝3敗と錦織はマレーから勝利をあげられていない。
初対戦となったのは2011年10月に行われた上海マスターズで、その後は2012年の全豪オープン、そして直近の対戦となった2013年のブリスベン国際男子準決勝では、錦織が途中棄権を申し入れたため敗れている。過去に3度対戦している錦織だが、今までマレーに1セットも取れていない。
錦織は、先日行われたBNPパリバ・マスターズの準々決勝で
D・フェレール(スペイン)を下し、アジア勢男子初の最終戦出場権を獲得した。
今季は2月のアメリカ国際インドアテニス選手権、4月のバルセロナ・オープン・サバデル、9月のマレーシア・オープン、10月の楽天ジャパン・オープンと4勝をあげた。
《楽天ジャパン・オープン優勝の記事はこちら》また、今年の全米オープンでは、
M・ラオニチ(カナダ)、
S・ワウリンカ(スイス)、
N・ジョコビッチ(セルビア)らを下す活躍を見せ、決勝では
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるもグランドスラム初の準優勝を飾った。
《錦織 全米準優勝の記事はこちら》一方、錦織と対戦するマレーは、2012年の全米オープン、2013年のウィンブルドンとグランドスラムで2度優勝を飾っており、自己最高位は2位としている。
今季は8月まで1勝もあげられておらず、世界ランキングでも今までトップ10を維持してきていたが、最近では12位にまで落としていた。
しかし、9月に入ってからはシンセン・オープン、エルステ・バンク・オープン、バレンシア・オープンと3大会で優勝を飾り、ランキングも6位にまで上げてきた。
先日行われたBNPパリバ・マスターズでは、準々決勝でジョコビッチに敗れるも、3回戦で
G・ディミトロフ(ブルガリア)を下して最終戦出場の切符を自らの勝利でものにした。
《マレー 最終戦出場の記事はこちら》錦織とマレーが組み分けされたグループBには、世界ランク2位の
R・フェデラー(スイス)と同ランク8位のラオニチもおり、錦織は初戦で未だ1勝もあげられていないマレーとの対戦で、勝利することが決勝リーグ進出に近づく大事な1戦となる。
【錦織vsマレー 対戦成績】
<2013年>
・スイス・インドア準決勝 敗退 4-6, 0-2, 途中棄権
<2012年>
・全豪オープン準々決勝 敗退 3-6, 3-6, 1-6
<2011年>
・上海マスターズ準決勝 敗退 3-6, 0-6
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