男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は31日、シングルス準々決勝が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)が第4シードの
D・フェレール(スペイン)を3-6, 7-6 (7-5), 6-4の逆転で下し、大会初のベスト4進出を決めたと同時に、自身の勝利でアジア勢男子初の出場となる11月9日から開催されるATPワールドツアー・ファイナルの出場権を手にした。
スポーツチャンネルGAORA SPORTSで生中継され、試合直後に行われたインタビューで錦織は「素直に嬉しいですね。この長い試合をしっかり勝てたので満足しています。」と喜びをコメントした。
第1セットを落とし、第2セットのタイブレーク2-5の時の気持ちはという質問には「意外と自分から結構攻めていったと思うので、5ポイント連取できたのは自分から攻撃的にいけたのが鍵だったと思います。」と振り返った。
準決勝で対戦する第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)については「また長い試合になるのは想定しているので、また明日も力強く頑張ります。」と意気込みを語った。
今季の大会獲得ポイント上位8名が出場できるツアー最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルの出場を狙う錦織は、今大会でベスト4以上の成績を残すと最終戦出場が決まることとなっており、今回錦織はフェレール戦を制し、自身の勝利でアジア勢男子初の最終戦への切符を手にした。
同日に行われたシングルス準々決勝で、第5シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)が敗れていた場合でも、錦織の最終戦出場が自動的に確定していた。
ベルディヒは
K・アンダーソン(南アフリカ)を下して最終戦出場を既に決めており、ラオニチも
R・フェデラー(スイス)を下して最終戦出場に望みをつないだが、錦織がフェレールを下した時点で、ラオニチの初出場も確定した。
錦織の勝利によって、最終戦の出場者8名がすべて出揃った。
出場選手8名は以下の通り。
N・ジョコビッチ
R・フェデラー
S・ワウリンカ(スイス)錦織圭
A・マレー(英国)T・ベルディヒ
M・ラオニチ
M・チリッチ(クロアチア)今季の大会獲得ポイント上位8名が出場できるツアー最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルは、11月9日からイギリスはロンドンで行われる。
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