テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は8日、男子シングルス決勝が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)は第14シードの
M・チリッチ(クロアチア)に3-6, 3-6, 3-6のストレートで敗れ、日本人初のグランドスラム優勝の歴史的快挙を逃した。また、錦織が優勝していた場合、大会後に発表される世界ランキングではアジア勢最高位となる5位に浮上していた。
コーチであり元世界ランク2位の
M・チャン(アメリカ)は、これまで錦織に厳しい指導をしてきたが、悔しい表情で準優勝の盾を持つ錦織に対して今回のグランドスラム準優勝を称える拍手を送った。
「全力を尽くしましたが、自分のテニスが出来ませんでした。そして、マリン(チリッチ)に祝福を述べたいと思います。初優勝おめでとうございます。厳しい敗戦となりましたが、初めて決勝進む事が出来て、自分のチームに感謝します。ここ2週間、本当に頑張ってくれました。こうなってしまって残念です。トロフィーは今日獲得出来なくて申し訳なかったのですが、次があると思います。楽しい2週間でした。スポンサー各社に感謝いたします。このトーナメントを素晴らしいものにしていただき、また来年も来たいと思います。ありがとうございました。」
錦織は試合前、「とても興奮しています、グランドスラムの決勝ですから。良い試合が出来るといいです。彼(チリッチ)も攻撃的なテニスをしてくるので、注意して食らい付いていきます。」と、コメントしていた。
準決勝で第2シードの元王者
R・フェデラー(スイス)らを破る快進撃を続けるチリッチの攻撃的なテニスは決勝でも維持され、錦織は解決策を見い出せなかった。
17本のサービスエースを決めるチリッチにファーストサービスが入った時には80パーセントの確率でポイントを獲得された。また、ウィナーは錦織の19に対してチリッチは38、トータルポイント獲得数は68でチリッチは93だった。
そして、1時間54分で錦織はグランドスラム初優勝をチリッチに阻まれた。
もし錦織が優勝していた場合、大会後に発表される世界ランキングではアジア勢最高位となる5位に浮上していた。
(コメントはWOWOWから抜粋)
■関連記事■ ・初V逃した錦織「申し訳ない」・97.9%が錦織の優勝を予想・錦織「もう最高のプレーでした」・錦織 1億ドルの価値・錦織 決勝は9日 午前6時から
■関連動画■ ・帰ってきた元王者ロディック・錦織らがマンU所属のスター選手と夢の対面