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(アメリカ、ニューヨーク州フラッシング)
今日から始まる今季最後のグランドスラム大会、USオープン。男子部門ではR・フェデラー(スイス)が4連覇を狙うが、その前には若手の壁が立ちはだかる。
世界ランク1位のフェデラーの1回戦の対戦相手は予選勝ち上がりのS・ジェンキンス(アメリカ)に決まった。そして、順当に行けば、4回戦で若手有望株の第13シードR・ガスケ(フランス)と対戦する。
フェデラーは今月初めのモントリオールの大会決勝で若手ジョコビッチに敗れており、彼ら若手選手の脅威を感じている。「昨年辺りから新しい世代が登場してきた。1年前の彼らはまだとても若かったが、才能豊かだった。すぐに誰かが才能を開花させると思っていたよ。」
「最初はジョコビッチだった。A・マレー(英国)が先行していたように見えたけど、彼には怪我があったからね。ジョコビッチの全仏オープン・ウィンブルドンでの活躍を誰が予想できたと思う?」またフェデラーは「ガスケもウィンブルドンでベスト4入りしてブレークスルーしたね。他にもT・ベルディフ(チェコ共和国)やM・バグダティス(キプロス)なんかがそうだね。」と話した。
「若手が台頭してきている。ゆっくりだけど、確実に大きな大会で優勝する実力をつけてきている。例えばジョコビッチなんかは今季、いくつかマスターズの大会で優勝している。彼らのグランドスラム大会での活躍が楽しみだ。」
今季ウィンブルドンで5連覇を飾ったフェデラーは、若手の中ではジョコビッチとマレーがグランドスラムタイトルに最も近いと考えている。「現状ではジョコビッチとマレーだね。でも同時に、僕はガスケの試合の組立は誰のものよりも好きだし、ベルディフもダイナミックなプレーを展開する。バグダティスは既に名を挙げていて、全豪オープンでも決勝に進んでいるよね。」
「J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)のような選手も出てきている。他にも登場してくるだろうし、多くの選手は既にトップ10入りしているね。」
フェデラーはR・ナダル(スペイン)の名を挙げなかったが、それについては以下のように説明した。「彼は既に長い間トップにいるからね。もう彼はベテランだよ!」
先日のモントリオールのマスターズ・シリーズ決勝で、フェデラーはジョコビッチに敗れ、テニス界の一大ニュースとなった。ジョコビッチは決勝戦の前にはA・ロディック(アメリカ)、そしてナダルを下していた。
しかしフェデラーは落ち込むことなく次のシンシナティの大会では見事優勝、自身ツアー50勝目を挙げた。「負けた後にすぐプレーすることはいいことだと思う。負けてしまったからといって1か月プレーしないことは、よりよくないことだと思うね。その1か月の間、たった1回の負けた試合について考えるんだから。(ジョコビッチに負けた)試合でのプレーはそれほど悪くなかった。1週間いいプレーができていたし、決勝まで1セットも落とさなかったからね。」
「調子はいい。シンシナティの大会に入ったときは心配があった。どうなるか分からなかったからね。でも最終的には決勝で自分のベストのプレーができた。こんな感じで決勝でベストのプレーができたからツアーで50勝できたんだと思う。今、体のキレもいい。全米でも連覇したいね。」
王者フェデラーは、若手の勢いを振り切って優勝できるかに注目が集まる。
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