テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は24日、第2シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と第7シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)の男子シングルス準決勝が行われたが、ジョコビッチが第1セットを6-7 (5-7)で落とした時点で棄権を表明。これによりズべレフが自身初となる決勝進出を果たした。試合後の会見でジョコビッチは「今の僕には無理だった。残念な終わり方だったけど、頑張ったよ」と語った。
>>【動画】ジョコビッチが棄権[全豪オープン準決勝]<<>>シナーvsシェルトン 1ポイント速報<<>>シナー、ズベレフら全豪OP組合せ<<37歳で全豪オープン11度目の優勝を目指すジョコビッチは、準々決勝で足を負傷しながらも逆転で第3シードの
C・アルカラス(スペイン)を下して準決勝へ駒を進めた。
準決勝の第1セット、ジョコビッチは準々決勝での足の負傷が影響してか、ファーストサービスに苦しみ第3ゲームで4度のブレークポイントを握られる。それでもこれを全てセーブしキープに成功すると、その後は両者ブレークのチャンスを活かせずタイブレークに突入。互いに譲らない展開が続くが、最後はジョコビッチがボレーをネットにかけタイブレークを落とすと、ネットに駆け寄りズべレフと握手を交わして棄権を表明。準決勝敗退が決まった。
棄権しコートを後にしてから約10分後に行われた記者会見に登場したジョコビッチは「アルカラス戦以来、ボールを打っていないんだ。今日の試合の1時間前までね。筋断裂の治療に全力を尽くしたよ。理学的な療法がある程度は役に立ったと思う。でも、セットが終わるころにはどんどん痛みを感じ始めたんだ。今の僕には無理だった。残念な終わり方だったけど、頑張ったよ」とコメント。
「もし第1セットを取っていたら、もうちょっと......ハーフか1セットかはいけたかもしれないね。でも、どんどん悪くなっていったんだ。たとえ第1セット勝っていたとしても、体力的に厳しい戦いになることはわかっていた。ラリーで彼(ズベレフ)についていけるだけの体力を維持するのは至難の業だ。2時間、3時間、4時間も。残念ながら、今日の僕にはそれができていなかったと思う」
「つまり、筋肉が断裂しているんだ。2年前とかなら、もっとうまくやれたんだけどね。このような場合は、最短時間でできる限りのことをするようにしなければならないと思う。2日近い休養でたぶん十分だと思ったんだ。でも、残念ながらそうではなかったんだ」
思わぬ形で勝利となったズブレフは、四大大会初制覇をかけて、決勝で第1シードの
J・シナー(イタリア)と第21シードの
B・シェルトン(アメリカ)の勝者と対戦する。
ジョコビッチはズベレフに対し、以下のようにエールを送った。
「体力的にもフィットしているし、戦う準備ができていた。今日もチャンスはあったはずだ、結果は誰にもわからないよ。もちろん、簡単な試合になるはずはなかったけどね。たとえ僕がけがをしていなかったとしてもだ。でも、僕はとてもいいボールを打っていたと思う。多くのプレーに関してはポジティブな点があるよ。状況を考えれば、とてもいい結果だと思う。でも、僕にとっては満足のいくものではないんだ。常に最高のゴールを目指しているから。トロフィーのためにね。サーシャ(ズベレフ)の健闘を祈るよ。彼はグランドスラム優勝にふさわしい選手だ。彼がここで何かを成し遂げることを応援しているよ」
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