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ジョコ途中棄権も「挑戦し続けたい」

ジョコ
ジョコビッチ
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は24日、第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)と第7シードのN・ジョコビッチ(セルビア)の男子シングルス準決勝が行われたが、ジョコビッチが第1セットを6-7 (5-7)で落とした時点で棄権を表明。これによりズべレフが自身初となる決勝進出を果たした。試合後の会見でジョコビッチは大会を振り返り、「挑戦し続けたい」と語った。

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四大大会で男女を通じて歴代単独1位となる25度目の優勝を目指す37歳のジョコビッチは、準々決勝で足を負傷しながらも逆転で第3シードのC・アルカラス(スペイン)を下して準決勝へ駒を進めた。

一方、27歳で世界ランク2位のズべレフは四大大会で2度の準優勝を飾っており、全豪オープンの最高成績は2020年と昨年のベスト4となっている。今大会は準々決勝で第12シードのT・ポール(アメリカ)を破り、2年連続のベスト4進出を決めた。

両者は13度目の顔合わせでジョコビッチの8勝4敗。直近では2023年8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)準決勝で対戦し、そのときはジョコビッチがストレートで勝利した。

準決勝の第1セット、ジョコビッチは準々決勝での足の負傷が影響してか、ファーストサービスに苦しみ第3ゲームで4度のブレークポイントを握られる。それでもこれを全てセーブしキープに成功すると、その後は互いにブレークのチャンスを活かせずタイブレークに突入。両者譲らない展開が続くが、最後はジョコビッチがボレーをネットにかけタイブレークを落とすと、ネットに駆け寄りズべレフと握手を交わして棄権を表明。準決勝敗退が決まった。

棄権しコートを後にしてから約10分後に行われた記者会見に登場したジョコビッチは、今大会をこう振り返った。

「実際、この12ヵ月間で最も良いプレーだったと言えるほど自分のプレーには非常に満足していた。もしフィジカル面が整っていれば、今日もチャンスがあったと思う。もちろん簡単な試合にはならなかっただろうが、それでも勝機はあったはずだ」


また怪我と向き合うことについてジョコビッチは「怪我はプロのアスリートにとって最大の敵」と明かした。

「過去にはある怪我を上手く管理して逆にそれが良い方向に働き、トーナメントで優勝したこともあった。でも今回はそうはならなかった。それも仕方のないことだ」

また全豪オープンで11度目のタイトル獲得を目指していたジョコビッチは、準決勝での棄権について「失望している」としながらも、「試合の中で調子が良い瞬間もあれば、不安な瞬間もある。それを乗り越えることが必要だ。それが個人競技の面白さでもあるんだ。交代も代役もいない。自分が全てを担わなければならないんだ。近年、怪我が多いのは事実。理由ははっきり分からないが、複数の要因があるのかもしれない。それでも戦い続けるよ。グランドスラムでさらに多くのタイトルを獲得するために、これからも挑戦し続けたい」と前向きに語った。

ジョコビッチはこの後さらに詳しい検査を行い、メディカルチームと今後の治療方針を検討する予定だという。

なお思わぬ形で勝利となったズブレフは、四大大会初制覇をかけて決勝で第1シードのJ・シナー(イタリア)と第21シードのB・シェルトン(アメリカ)の勝者と対戦する。

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