男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は16日、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第2シードの
R・フェデラー(スイス)によるシングルス決勝が行われる予定だったが、フェデラーが背中の怪我のため、試合が始まる前に棄権を申し入れ、戦うことなくジョコビッチの大会3連覇が決まった。
フェデラーはダブルスの決勝が終わった後、会場に集まった観客に棄権したことの謝罪と、棄権の理由を伝えるために登場した。
今大会フェデラーは、グループBの予選第1戦で
M・ラオニチ(カナダ)と対戦し、BNPパリバ・マスターズ準々決勝でラオニチに初めて敗れた時のリベンジを果たした。
予選第2戦では
錦織圭(日本)と対戦し、フェデラーが錦織をストレートで下してグループBで2勝目をあげた。
予選第3戦では
A・マレー(英国)を1ゲームしか与えない完璧なプレーで圧倒。完勝で3勝してグループBの予選1位で準決勝進出を決めた。
その後、準決勝では同胞の
S・ワウリンカ(スイス)と対戦。フェデラーはワウリンカに4度のマッチポイントを与えてしまうが、この絶対絶命の状態から逆転で大接戦の末に勝利をものにした。
《絶体絶命フェデラー 逆転勝利》予選では1セットも与えずに快勝をおさめてきたフェデラーだったが、準決勝では2時間48分もの苦戦を強いられていた。
世界ランク2位のフェデラーは、2003・2004・2006・2007・2010・2011年と6度の栄冠に輝いており、今回は3年ぶり大会7度目のタイトル獲得を狙っていたが、準優勝となった。
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