男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は16日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)と第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が対戦する。
両者は37度目の対戦となり、これまでの対戦成績でフェデラーはジョコビッチに19勝17敗としている。
今年6度目の対戦となり3勝2敗でフェデラーが勝ち越しているが、今年決勝で対戦した3月のBNPパリバ・オープン、ウィンブルドンでフェデラーは敗れており、フェデラーが決勝でジョコビッチに勝利したのは2012年8月に行われたW&Sマスターズ以降無い。
また、フェデラーが今年勝利したのは2月に行われたバークレイズ・ドバイ・テニス選手権、4月に行われたモンテカルロ・マスターズ、10月に行われた上海マスターズの3大会でいずれも準決勝で勝利している。
今大会でフェデラーはグループBに入り、予選ラウンドロビンでは1試合目で
M・ラオニチ(カナダ)、2試合目で
錦織圭(日本)、3試合目で
A・マレー(英国)をいずれもストレートで下し、グループB1位で準決勝に進んだ。
マレーとの対戦では11ゲーム連取し、1ゲームも落とさずに勝利するダブルベーグルまであと2ポイントのところまで追い詰める好調ぶりを見せた。
《フェデラーvsマレー 予選ラウンドロビン3試合目》準決勝ではグループA2位通過の
S・ワウリンカ(スイス)とのスイス勢対決となり、この試合好調のワウリンカから4度のマッチポイントをしのぎ逆転で勝利した。
《フェデラーvsワウリンカ 準決勝》対するジョコビッチはグループAの予選ラウンドロビン1試合目で
M・チリッチ(クロアチア)、2試合目でワウリンカ、3試合目で
T・ベルディヒ(チェコ共和国)をいずれもストレートで下し1位通過で準決勝に進む。3試合を終えて失ったゲームはわずか9ゲームのみだった。
そして予選ラウンドロビンで3勝したところでジョコビッチは今季を1位で終える、年間王者が確定した。
準決勝で錦織はグループB2位の錦織と対戦。
第2セットでブレークバックを許したジョコビッチは第2セットを奪われ今大会で初めて1セットを落とした。第3セット第1ゲームで先にブレークチャンスを許しピンチを迎えるが、ここをしのぐと第3セットは1ゲームも与えることなくジョコビッチが勝利した。
《ジョコビッチvs錦織 準決勝》年間王者が決まったジョコビッチはインドアでの試合31連勝中としており、大会3連覇を狙う。
フェデラーは2003・2004・2006・2007・2010・2011年と6度の栄冠に輝いており、今回は3年ぶり大会7度目のタイトル獲得を狙う。
この試合はダブルス決勝の後に行われ、日本時間17日深夜3時(現地時間16日18時)以降に開始される。
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