男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は15日、シングルス準決勝が行われ、第4シードの
錦織圭(日本)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に1-6, 6-3, 0-6のフルセットの末に敗れシーズンを終えたが、今季の活躍に自信を高めた。
《錦織 王者に敗れ決勝進出逃す》来季最初のグランドスラムである全豪オープンで優勝候補の一人になるのではと問われた錦織は「12月にしっかり準備をして良い状態でオーストラリアへ向かえたらと願っています。もちろん、全豪では優勝を狙って臨むつもりです。」と力強く語っていた。
錦織はプロ転向後、怪我に泣かされる事が多かった。しかし今季は
M・チャン(アメリカ)氏をコーチに付けると肉体改造を図り精神的にも自信を高め、全米オープンでは初めて決勝の舞台も経験するなど、飛躍の年となった。
そして、アジア人男子として初めて男子ツアー最終戦への出場権を獲得し、予選ラウンドロビンを勝ち上がりベスト4入りを果たした。
ランキングも自己最高位の5位を記録し、アジア人男子として初めてトップ10でシーズンを終える事も決めている。
「もう少し経験が必要だと思っています。それでもどんどんランキングが上がるとより高いモチベーションも持てます。来年もこれを続けて行きたい。」と錦織は、更に上を目指していた。
今シーズンはトップ10選手から11勝を飾っている錦織は、この日の試合では今大会予選ラウンドロビンの3試合でわずか9ゲームしか落としていない好調なジョコビッチから初めてセットを奪った。
「今年は最高のシーズンの1つになりました。これからはオフシーズンにしっかりトレーニングをして、また大きな怪我のないようなシーズンを送りたいです。特にグランドスラムなどの大きな大会でのチャンスも十分にあると感じています。」と錦織は来季の更なる飛躍に自信を深めていた。
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