男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は15日、準決勝が行われ、グループB2位通過の
錦織圭(日本)はグループA1位通過の
N・ジョコビッチ(セルビア)に1-6, 6-3, 0-6のフルセットの末に敗れ、同大会でアジア勢男子初の決勝進出とはならなかった。
大会を中継したBS朝日で解説を務めた
松岡修造(日本)氏は試合後に「錦織は日本の誇りです。宝です。」、「(試合を通じて)僕らに幸せをくれた。」、「グランドスラム優勝は可能性がある。でも、目指しているところはそこではない、世界No.1だ!」とコメントした。
試合中、第1セット錦織がゲームカウント1-2の場面で「ファーストサービスが入ればどうにかなる、セカンドサービスを50%に上げたい」と解説。
ゲームカウント1-4とサービスキープが重要な場面で松岡修造氏は「錦織絶対キープしろ!!」と激昂。好調のジョコビッチに対し「何をしても返される、(錦織は)ギアを上げるしか無い、守っていてはどうしようもない。」とコメントした。
第1セットを1-6で終え、「心も全て乱されている。テニスはメンタルスポーツ、心が崩されるとすべてが崩される。圭らしさを出して自分のペースを掴んで欲しい。」と錦織の現状を解説し、第2セットへの展望をコメントした。
ジョコビッチの好プレーに苦戦する錦織に対し、「ジョコビッチが錦織の10%しか出させていない」と解説。
第3セット、サービスキープが出来ない錦織に対し、「こういう状況でも彼(錦織)は突破口を見つけられる!」と挽回への希望を諦めずに応援していた。
敗れた錦織に対し、松岡修造氏は「(第3セット)1ゲーム目の15-40に悔いが残る。」、「チャンスを取れなかった、悔いが残る試合!来年に活かす!セカンドサーブのポイント確率が50%は欲しかった!」と試合を振り返っている。
この試合に勝利したジョコビッチは決勝で
R・フェデラー(スイス)と
S・ワウリンカ(スイス)の勝者と対戦する。
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