男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子(カナダ/トロント、ハード)は9日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が
F・ロペス(スペイン)を6-3, 6-4のストレートで下し、決勝進出を決めた。
この試合、フェデラーは13度のサービスエースを決め、ファーストサービスが入った時86パーセントと高い確率でポイントを獲得し、ロペスにブレークチャンスを与える事無く、2度のブレークに成功し1時間22分で勝利した。
第1セット、ロペスがサービスの第4ゲームでフェデラーはロペスにサービスキープを許さず、11分の接戦の末に最後はロペスのスライスがベースラインを割り、ブレークに成功する。
その後は両者サービスキープが続き、フェデラーが第1セットを44分で先取する。この時、ロペスのエラーが25度に対し、フェデラーはわずか7度のエラーだった。
第2セット第1ゲーム、1度のチャンスからブレークに成功したフェデラーはその後も危なげなくサービスキープを続ける。
対するロペスは第3ゲーム終了後にトレーナーを呼び、左肩のマッサージを受け、その後も試合を続けるが、試合を通じてファーストサービスサービスの確率が38パーセントと低く、これまでの試合に比べ調子を落としていた。
第10ゲーム、フェデラーは2度目のマッチポイントを40-30で迎え、最後はセンターにサービスエースを決め勝利した。
両者は11度目の対戦となり、フェデラーはロペスに11戦全勝とした。
勝利したフェデラーは決勝で第7シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4, 6-3で下した第13シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦する。
対戦相手のツォンガは今大会絶好調で迎えており、3回戦で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、準々決勝で第8シードの
A・マレー(英国)を下す快進撃を見せている。
《ツォンガ ジョコビッチに4年、12試合ぶり勝利》8日に33歳の誕生日を迎えたフェデラーは、ツォンガとの対戦成績を11勝4敗としているが、その内の2敗は同大会2009年準々決勝、2011年3回戦としており、同大会でツォンガに勝利したことが無い。
《フェデラー 誕生日に勝利飾る》フェデラーは同大会、2004・2006年に優勝、2007・2010年には準優勝を果たしており、5度目の決勝進出で8年ぶり優勝を狙う。
また、マスターズでは2012年8月に行われたW&Sマスターズ以来、優勝は無い。
フェデラーが優勝した場合、マスターズ通算300勝、22度目のタイトル獲得、更にツアー80度目の優勝となる。
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