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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は29日、男子シングルス3回戦が行われ、第12シードの錦織圭(日本)は第23シードのA・セッピ(イタリア)に6-3, 2-6, 7-6 (7-4), 1-6, 4-6の逆転で敗れ、2年連続で16強入りを逃すと同時に、今大会で松岡修造(日本)以来18年ぶりとなる日本人男子8強入りの壁を超える事が出来なかった。
1995年のウィンブルドンでベスト8進出を果たしている松岡修造は、準々決勝でP・サンプラス(アメリカ)に7-6 (7-5), 3-6, 4-6, 2-6の逆転で敗れている。
この試合、勝敗がかかる第5セットで、錦織は自身のサービスゲームでセッピに1ブレークを許してしまう。そして、最後はセッピの強烈なサーブに対しリターンをネットにかけ、3時間4分で3回戦敗退となった。第5セットで錦織は、1度もブレークチャンスを掴む事が出来なかった。
試合後、錦織は「チャンスはあったけど、最後は相手(セッピ)の方が1つ上だった。」と、悔しさをにじませたコメント。
「毎セット、試合の流れは変わった。第1セットはいいスタートを切れたけど、相手も徐々にプレースタイルを変えてきたり、積極的なプレーをしてきた。そこで自分はあまり中に入っていけなかった。」
試合途中に錦織はトレーナーを呼び、治療を受ける場面があった。体調面については「芝では低い姿勢でいるので、疲れもたまっていた。試合には影響しなかったと思います。」と、錦織。
今年のウィンブルドンで錦織は、1回戦で世界ランク110位のM・エブデン(オーストラリア)、2回戦で同84位のL・マイェール(アルゼンチン)にそれぞれストレートで勝利する好調なプレーを続けていた。
「毎試合いいプレーは出来ていたけど、今日はストロークの精度だったり、物足りないところがあった事が負けた原因だと思います。」
昨年、錦織はJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)にストレートで敗れていたため、2年連続の3回戦敗退となった。
「今年も3回戦まで来れたので、来年はこれ以上狙いたい。」と、錦織は語った。
世界ランク11位の錦織は、ウィンブルドンで2年連続3回戦敗退となったため、今大会での獲得ポイントは0となった。これにより、大会後に発表される世界ランキングでは世界トップ10入りとはならない事が確定した。
世界ランクトップ10入りについては「近づいてはいるけど、まだまだ先は長い。長い目で見たいと思います。」と、錦織。
また、3回戦で錦織がセッピに勝利していた場合、ウィンブルドンでデル=ポトロと2年連続の対戦となっていた。セッピは4回戦で、デル=ポトロとベスト8進出をかけて対戦する。
【錦織圭 ウィンブルドン戦歴】
<2013年>
・1回戦 勝利 M・エブデン 6-2, 6-4, 6-3
・2回戦 勝利 L・マイェール 7-6 (7-5), 6-4, 6-2
・3回戦 敗退 A・セッピ 6-3, 2-6, 7-6 (7-4), 1-6, 4-6
<2012年>
・1回戦 勝利 M・ククシュキン(カザフスタン) 7-5, 6-3, 6-4
・2回戦 勝利 F・セラ(フランス) 6-3, 7-5, 6-2
・3回戦 敗退 J・M・デル=ポトロ 3-6, 6-7 (3-7), 1-6
<2011年>
・1回戦 敗退 L・ヒューイット(オーストラリア) 1-6, 6-7 (4-7), 7-6 (9-7), 3-6
<2010年>
・1回戦 敗退 R・ナダル(スペイン) 2-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・1回戦 敗退 M・ジケル(フランス) 6-4, 5-7, 途中棄権
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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