男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は日本時間5日(現地4日)、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が前年王者で第18シードの
A・ポピリン(オーストラリア)を6-7 (8-10), 6-4, 6-3の激闘の末に逆転で破り、3年連続4度目のベスト4進出を果たした。ズべレフはこれでツアーレベルでは通算75度目の4強入りを達成し、これは現役選手では
N・ジョコビッチ(セルビア)に次ぎ2人目の快挙となった。
>>【動画】激しいストローク戦からボレーで試合を締めくくるズベレフ<<>>大坂 なおみvsスビトリナ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみ ナショナル・バンクOP組合せ<<>>【賞金一覧】ナショナル・バンク・オープン<<28歳で世界ランク3位のズべレフが同大会に出場するのは3年連続7度目で、2017年には
R・フェデラー(スイス)を下し優勝を飾っている。
今大会は初戦の2回戦で世界ランク88位の
A・ウォルトン(オーストラリア)、3回戦で第32シードの
M・アルナルディ(イタリア)、4回戦では第14シードの
F・セルンドロ(アルゼンチン)の途中棄権により準々決勝へ駒を進めた。
一方、25歳で世界ランク26位のポピリンが同大会に出場するのは2年連続2度目。本戦初出場となった昨年大会ではATPマスターズ1000初制覇を成し遂げた。
2連覇を狙う今大会は初戦の2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク638位のN・アルセノー(カナダ)、3回戦で第10シードの
D・メドベージェフ、4回戦で第5シードの
H・ルーネ(デンマーク)を下しての勝ち上がり。
準々決勝の第1セットは両者キープを重ねタイブレークに突入。ズべレフはここで2度のセットポイントを活かすことができずに先行される。
それでも第2セット、ズべレフは5本のダブルフォルトを犯し1度ブレークを許したものの、自身は2度のブレークを奪いセットカウントは1-1となる。
迎えたファイナルセット、勢いに乗るズべレフは第2ゲームでいきなりブレークに成功。最後までリードを守りきり勝利を収めた。
ズベレフは今回の勝利で、ツアーレベルの大会における準決勝進出が通算75回に達し、この記録を持つ現役男子選手は、ジョコビッチ(196回)とズベレフの2人だけとなっている。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはズべレフのコメントが掲載されている。
「第1セットは落としたけど、2人ともかなり良いプレーをしていたと思うと、自分に言い聞かせた。タイブレークの最後で1、2本ミスをしてしまったし、セットポイントではネットインの不運もあった。でも全体的にはレベルが高かったし、このままのプレーを続ければチャンスは来ると思っていた。そして実際にそれが起きたんだ」
「彼(ポピリン)はビッグサーバーだから、最初はリターン位置を見つけるのが難しかった。でも第2、第3セットではうまく対応できた。正直、文句を言うところはほとんどない。第2セットで自分のサービスゲームが少し乱れたけど、それ以外はかなり良かった」
勝利したズベレフは準決勝で第11シードの
K・ハチャノフと対戦する。ハチャノフは準々決勝で第26シードの
A・ミケルセン(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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