テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は29日、男子シングルス3回戦が行われ、第12シードの
錦織圭(日本)は第23シードの
A・セッピ(イタリア)に6-3, 2-6, 7-6 (7-4), 1-6, 4-6の激闘の末に敗れ、大会初のベスト16進出を逃すと同時に、
松岡修造(日本)以来18年ぶりの日本人男子ベスト8進出とはならなかった。
また世界ランク11位の錦織は、ウィンブルドンで2年連続3回戦敗退となったため、今大会での獲得ポイントは0となった。これにより、大会後に発表される世界ランキングでは世界トップ10入りとはならない事が確定した。
錦織とセッピの3回戦、両者44本のウィナーを放つ白熱した試合となるも、錦織は自身のサービスゲームでセッピに6度のブレークを許し、3時間4分で3回戦敗退となった。トータルポイント獲得数は、錦織の142に対しセッピは156だった。
両者は2011年のスイス・インドアで対戦しており、その時は錦織が勝利していたため、錦織はセッピとの対戦成績を1勝1敗とした。
世界ランク28位のセッピは、これまで3度のツアー優勝を飾っており、今年1月に自己最高となる18位を記録している。また、昨年の全仏オープンではベスト16入りを果たし、4回戦で世界ランク1位
N・ジョコビッチ(セルビア)に対し2セットアップとする活躍をみせた。
ウィンブルドンで初のベスト16進出を果たしたセッピは、4回戦で第8シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と
G・ゼミヤ(スロベニア)の勝者と対戦する。
その他の日本勢では42歳の
クルム伊達公子(日本)がウィンブルドンで1996年以来17年ぶりの2回戦突破と同時に、1968年のオープン化以降最年長となる3回戦進出を決めた。クルム伊達は3回戦で、第1シードで世界ランク1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。
また、予選から勝ち上がった
添田豪(日本)は第9シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦し、セットカウント1-3で敗れ2回戦敗退となった。
さらに、今年のウィンブルドンは上位シード勢が早期敗退する波乱が続出しており、大会7度の優勝を誇る第3シードの
R・フェデラー(スイス)は2回戦、第5シードの
R・ナダル(スペイン)は初戦で敗れる大波乱に見舞われた。フェデラーがグランドスラムでベスト8を前に敗れるのは2004年の全仏オープン以来、ナダルのグランドスラム初戦敗退は2001年にプロ転向して以来キャリア初の事だった。
番狂わせが起きている事について、錦織は「あまり自分には関係ないです。自分は自分でやりたいと思います。」と、話していた。
【錦織圭 ウィンブルドン戦歴】
<2013年>
・1回戦 勝利
M・エブデン(オーストラリア) 6-2, 6-4, 6-3
・2回戦 勝利
L・マイェール(アルゼンチン) 7-6 (7-5), 6-4, 6-2
・3回戦 敗退 A・セッピ 6-3, 2-6, 7-6 (7-4), 1-6, 4-6
<2012年>
・1回戦 勝利
M・ククシュキン(カザフスタン) 7-5, 6-3, 6-4
・2回戦 勝利
F・セラ(フランス) 6-3, 7-5, 6-2
・3回戦 敗退 J・M・デル=ポトロ 3-6, 6-7 (3-7), 1-6
<2011年>
・1回戦 敗退
L・ヒューイット(オーストラリア) 1-6, 6-7 (4-7), 7-6 (9-7), 3-6
<2010年>
・1回戦 敗退 R・ナダル 2-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・1回戦 敗退
M・ジケル(フランス) 6-4, 5-7, 途中棄権
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