テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は26日、男子シングルス2回戦が行われ、前年度チャンピオンで第3シードの
R・フェデラー(スイス)が
S・スタコフスキ(ウクライナ)に7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 5-7, 6-7 (5-7)で敗れる大番狂わせが起きた。フェデラーがグランドスラムでベスト8を前に敗れるのは2004年の全仏オープン以来で、その時は3回戦で
G・クエルテン(ブラジル)に敗れた。
またフェデラーが3回戦を前に敗退するのは、グランドスラムでは全仏オープン初戦で敗れた2003年以来10年ぶり、ウィンブルドンでは初戦敗退した2002年以来11年ぶりの事となった。
この試合、フェデラーはサーブ&ボレーで果敢に攻めるスタコフスキに17本のサービスエースと72本のウィナーを決められ、3時間で2回戦敗退となった。最後はフェデラーのバックハンドがアウトした。
キャリア通算77度の優勝を誇るフェデラーは、これまでのウィンブルドンで2003年の初優勝から2007年の5連覇、さらに2009年と2012年の計7度の優勝を飾っており、今年は史上最多8度目の優勝を狙っていた。フェデラーは、グランドスラムで歴代最多17のタイトルを獲得している。
昨年のウィンブルドン決勝でフェデラーは、悲願の初優勝を目指していた
A・マレー(英国)を破り大会史上最多記録に並ぶ7度目の優勝、さらに自らの持つグランドスラム最多記録を17に更新した。
今年のウィンブルドンはシード勢の早期敗退が続出しており、第5シードの
R・ナダル(スペイン)は初戦で世界ランク135位の
S・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大波乱に見舞われた。さらに、第6シードの
JW・ツォンガ(フランス)は2回戦で試合途中に棄権申し入れ、第10シードの
M・チリッチ(クロアチア)は2回戦を前に棄権を表明している。
順当に勝ち進んだ場合、フェデラーとナダルは準々決勝で対戦する可能性があったが、両者は3回戦を前に敗退したため、その対決は実現しなかった。
これまでのウィンブルドンでフェデラーとナダルは、2006・2007・2008年の決勝で対戦しており、2006・2007年はフェデラー、2008年はナダルが優勝を飾った。また、ナダルは2010年にもタイトルを獲得している。
一方、大金星を飾った27歳のスタコフスキは現在の世界ランクを116位とするも、2010年9月に自己最高ランクを31位を記録していた。これまでスタコフスキはツアー大会で4度の優勝を飾っている。
スタコフスキは3回戦で、元世界ランク8位の
J・メルツァー(オーストリア)と対戦する。
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