テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は男子シングルス1回戦が行われ、前年度チャンピオンで第3シードの
R・フェデラー(スイス)が
V・ハネスク(ルーマニア)を6-3, 6-2, 6-0のストレートで下し、危なげなく2回戦進出を決めた。
この試合、世界ランク3位のフェデラーはファーストサーブが入った時に90パーセントの高い確率でポイントを獲得、さらに同48位ハネスクのサービスゲームを8度のブレークチャンスから6度ブレークし、1時間9分で初戦突破を果たした。フェデラーはハネスクに1度もブレークチャンスを与えないサービスゲームを展開した。
昨年のウィンブルドン決勝でフェデラーは、悲願の初優勝を目指していた
A・マレー(英国)を破り大会史上最多記録に並ぶ7度目の優勝、さらに自らの持つグランドスラム最多記録を17に更新した。
これまでのウィンブルドンで、フェデラーは2003年の初優勝から2007年の5連覇、さらに2009年と2012年の計7度の優勝を飾っており、今年は史上最多8度目の優勝を目指す。また、グランドスラムでは最多更新となる通算18度目のタイトル獲得を目論む。
試合前、フェデラーは「ここで僕は多くの結果を出してきた。世界中のファンが見守る中、センターコートでプレー出来るのは大きいね。もっと多く優勝の瞬間を味わいたい。」と、話していた。
フェデラーは2回戦で、
S・スタコフスキ(ウクライナ)と対戦する。スタコフスキは1回戦で
R・デュトラ・シルバ(ブラジル)をストレートで下している。
今年に入りフェデラーは全豪オープンで準決勝でマレー、全仏オープンでは準々決勝で
JW・ツォンガ(フランス)に敗退、さらにムチュア・マドリッド・オープン男子3回戦では
錦織圭(日本)に敗れるなどでタイトル獲得から見放されるも、ゲリー・ウェバー・オープンで今季初優勝を飾っている。
今大会でシード勢が順当に勝ち進んだ場合、フェデラーは準々決勝で第5シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する可能性がある。ナダルは2008・2010年のウィンブルドンで優勝を飾っている。
今年2月に膝の怪我から復帰を果たしたナダルは、今季出場した9大会全てで決勝進出を果たし、そのうち7大会で優勝を飾るなど好調を維持している。また、全仏オープンでは前人未到8度目の優勝と、2度目の大会4連覇を達成した。
フェデラーとナダルはこれまで30度対戦し、ナダルが20勝10敗と勝ち越している。また、両者は2006・2007・2008年のウィンブルドン決勝でも対戦しており、2006・2007年はフェデラー、2008年はナダルが優勝を飾った。
【ロジャー・フェデラー vs ラファエル・ナダル ウィンブルドン戦歴】
<2008年>
・決勝 R・ナダル 6-4, 6-4, 6-7 (5-7), 6-7 (8-10), 9-7 R・フェデラー
<2007年>
・決勝 R・フェデラー 7-6 (9-7), 4-6, 7-6 (7-3), 2-6, 6-2
<2006年>
・決勝 R・フェデラー 6-0, 7-6 (7-5), 6-7 (2-7), 6-3
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