男子テニスのBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、クレー、ATP500) は14日、シングルス1回戦が行われ、第2シードの
B・シェルトン(アメリカ)が予選勝者で世界ランク410位の
B・ゴヨ(クロアチア)を4-6, 7-6 (8-6), 7-6 (7-3)の2時間24分に及ぶ死闘の末に逆転で破り、初戦突破を果たした。
>>3度のマッチポイント凌ぎ死闘制す、シェルトン 勝利の瞬間!<<22歳で世界ランク15位のシェルトンは同大会初出場。1回戦で、予選2試合を勝ち抜き本戦入りを果たしたゴヨと顔を合わせた。
両者初の顔合わせとなったこの試合の第1セット、シェルトンは第2ゲームで2度のブレークポイントを握るもこれを取りきれず。直後のサービスゲームを落とすと、1ブレークの差を埋められずに先行を許す。
続く第2セットでは両者サービス時のポイント獲得率が80パーセントを超え、1度もブレークを許すことなくキープを重ねタイブレークに突入する。タイブレークでも互いに譲らない展開が続くが、シェルトンは3-4の場面で痛恨のミニブレークを許し、2度のマッチポイントを握られるもこれをセーブ。そして迎えた自身のセットポイントでは1度のチャンスを活かしてこのセットを取り返す。
そしてファイナルセットでも両者キープが続き、迎えた第12ゲームでシェルトンはこの試合3度目のマッチポイントを握られるも、これを凌ぎ再びタイブレークに突入。シェルトンは積極的なプレーでポイントを重ねマッチポイントを迎えると、最後はキレのあるワイドサーブからボレーを決め2時間24分に及ぶ死闘を制した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシェルトンのコメントが掲載されている。
「信じられないくらいタフな試合だった。彼(ゴヨ)のサーブもプレーもすごかったし、イライラしてる時でもウィナーをバンバン決めてきた。彼と対戦するのは本当に大変だった。大事な場面で少し運が味方してくれたし、マッチポイントでも気持ちを切らさずにいられた。ここミュンヘンで2回戦に進めてすごく嬉しいよ」
「こういうタフな勝ち方は、シーズンを、あるいはクレーコートでのプレーを飛躍させる原動力になると思う。クレーでは予想外のことが起きる。すべてが単純じゃない。毎日少しずつ、プレーの仕方や動き方を学んでいる。マッチポイントを握られるのはいつだって厳しいし、それを切り抜けられたのは少し運が良かっただけかもしれないけど、試合の締めくくり方には満足している」
なお、勝利したシェルトンは2回戦で世界ランク53位の
R・バウティスタ=アグ(スペイン)と同89位の
B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)の勝者と対戦する。
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