11月15日から開幕する男子テニスツアーのATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)に世界ランク5位の
R・ナダル(スペイン)が2年ぶりに出場する。
昨年は虫垂炎の手術のため欠場を余儀なくされたナダルは過去のツアーファイナルでタイトルを獲得したことがなく、今年は圧倒的な強さを見せている世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が優勝候補としてあげられる。
今シーズン、元世界ランク1位のナダルは思うような結果を残せず苦しんだ。
全豪オープンは準々決勝敗退、全仏オープンでは準々決勝でジョコビッチに敗れ大会2度目の敗戦、ウィンブルドンでは当時世界ランク102位の
D・ブラウン(ドイツ)の勢いを止めることが出来ず2回戦敗退。
全米オープンでは3回戦で2セットアップから
F・フォニュイーニ(イタリア)に逆転で敗れた。ナダルの2セットアップからの逆転負けは、2005年のマイアミ・マスターズ以来だった(当時のマイアミ・マスターズは5セットマッチ)。
結果、2004年以来11年ぶりにグランドスラム無冠のシーズンとなったナダルだが、10月のチャイナ・オープンで準優勝を飾ってからは復活の兆しを見せている。
上海マスターズでは
I・カルロビッチ(クロアチア)や
M・ラオニチ(カナダ)、全仏オープンを制した
S・ワウリンカ(スイス)を破りベスト4進出。その後のスイス・インドアでは
R・フェデラー(スイス)との決勝戦まで駒を進めた。さらに11月9日に発表された世界ランキングでは約半年ぶりにトップ5へ浮上。
かつての力を取り戻しているナダルは、15日からのATPワールドツアー・ファイナルで初優勝を狙う。
ナダルの他には王者ジョコビッチ、
A・マレー(英国)、フェデラー、ワウリンカ、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、
D・フェレール(スペイン)、
錦織圭(日本)も出場する。
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