男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード、賞金総額494,310ドル/優勝賞金8万ドル)は10日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)が
M・ラオニチ(カナダ)を7-6 (7-4), 6-7 (4-7), 6-7 (4-7)の逆転で敗れ、同大会初でツアー初の単複での決勝進出とはならなかった。
両者は今回が6度目の対戦となり、錦織とラオニチの対戦成績は4勝2敗となった。
直近の対戦は、昨年10月に行われた楽天ジャパン・オープン決勝で、その時は錦織が接戦の末に勝利し、大会2年ぶりの優勝を飾った。
《錦織「限界を乗り越えた」》この試合、ビッグサーバーのラオニチに4本連続でサービスエースを決められる場面もあったが、錦織は終始安定したサービスゲームを披露。両者サービスゲームを譲らない展開で、第1セットのタイブレークは錦織が、第2セットのタイブレークはラオニチがそれぞれものにし、ファイナルセットへと突入する。
第3セットでも両者サービスゲームキープとなり、勝敗が最後まで見えない展開でこの試合3度目のタイブレークに入る。しかし、先にミニブレークを許した錦織がラオニチに敗れた。
過去同大会で錦織は、2013年と2014年のベスト4が同大会の最高成績としており、2013年の準決勝は
A・マレー(英国)に、2014年の準決勝は
L・ヒューイット(オーストラリア)といずれもその年の優勝者に敗れて決勝を逃した。今回も準決勝で敗れて大会初の決勝進出を逃した。
今大会は初戦となる2回戦で
S・ジョンソン(アメリカ)を下し、準々決勝で
B・トミック(オーストラリア)を圧巻のプレーで退け、ラオニチとの準決勝に駒を進めた。
《ベスト4進出の記事はこちら》また、同大会のダブルスに錦織は
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)と初めてペアを組んで出場しており、9日に行われた準決勝では主催者推薦枠で出場のディミトロフ/
T・コキナキス(オーストラリア)組を下し、大会初で複でATPツアー初の決勝進出を決めている。
《錦織 複でATPツアー初の決勝》一方、勝利したラオニチは、過去同大会で2013年に出場しており、初戦となる2回戦で
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦し、ストレートで敗れてベスト8入りとはならなかった。
今大会は初戦となる2回戦で
M・ククシュキン(カザフスタン)、準々決勝で
S・グロス(オーストラリア)を下し、今回は準決勝で錦織に勝利し大会初の決勝進出を決めた。
決勝でラオニチは、決勝で第1シードの
R・フェデラー(スイス)と第4シードのG・ディミトロフの勝者と対戦する。
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