男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード、賞金総額494,310ドル/優勝賞金8万ドル)は7日、シングルス2回戦が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)が
S・ジョンソン(アメリカ)を6-4, 7-5のストレートで下し、今シーズンのシングルスを白星でスタートを切った。
《錦織 今季初単は白星スタート》昨シーズン、自身最大のブレークの年となった錦織は、全米オープンで初のグランドスラムの決勝進出を果たし、アジア人として最高位である世界ランク5位でシーズンを終えた。
今大会は上位シード4選手が1回戦を免除されているため、この日の2回戦が初戦だった錦織は、自身が握った4本目のマッチポイントを決め1時間20分のストレートでジョンソンを退けた。
錦織本人は今季に向けて、かつてないほどの高い期待を寄せられている事を実感していると語る。しかしながら、今季最初のグランドスラムである全豪オープンを12日後に控えているものの、そこでのグランドスラム初優勝はまだ早いと語っている。
「本当に良い選手になるには、まだあと数年は必要かも知れません。もっと良いニュースを日本へ伝えられたらと願っています。」と錦織。
昨年の全米オープンまでは、
R・フェデラー(スイス)、
N・ジョコビッチ(セルビア)、
R・ナダル(スペイン)の3選手がそれまでの38回のグランドスラムで34回の優勝を獲得していた。残る4回は、2009年の全米オープンで
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が、2012年の全米オープンと2013年のウィンブルドンで
A・マレー(英国)が、2014年の全豪オープンで
S・ワウリンカ(スイス)が優勝していた。
そして迎えた昨年の全米オープンでは、そのいずれの選手も決勝の舞台へは勝ち上がらなかった。その決勝戦では
M・チリッチ(クロアチア)が錦織を下し、自身初のグランドスラム優勝を手にし、今後の更なる活躍が期待された。
男子テニス界を担う次世代の選手として、錦織、チリッチに加え
M・ラオニチ(カナダ)、
G・ディミトロフ(ブルガリア)の名があげられている。
「我々が次に来る選手なのです。昨年はかなりトップ選手へ近付けました。この4選手がグランドスラムでのタイトルを獲得するのは今年中に起こるでしょう。」と錦織は今季での世代交代の可能性の高さを語っていた。
《ビッグ4と世代交代なるか》錦織は準々決勝で
B・トミック(オーストラリア)と対戦する。トミックはこの日、
T・コキナキス(オーストラリア)を7-6 (7-2), 6-1のストレートで下しての勝ち上がり。
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