国内テニスツアーの橋本総業全日本テニス選手権(東京/有明テニスの森、ハード、賞金総額約2千6百万円/優勝賞金男女共に4百万円)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、
江原弘泰(日本)が第6シードの
関口周一(日本)を6-1, 6-4のストレートで下し、準決勝進出を決めた。
勝利した江原弘泰
敗れた関口周一
勝利した江原は試合後の会見で「同期対決ということで、久しぶりの対戦で仲良い選手との対戦でお互いを意識しすぎて、内容はあまり良くなかったですけどファーストセットをいい形で取れて、試合をいい調子で進められたのが勝因の一つだと思います。セカンドセットをリードされたところからいい流れをまた掴んでリードすることが出来たんですけど、最後は皆さんが気付けるくらい緊張してしまって、それでもベスト4進出することが出来てよかったです。今大会の自分は95点くらいで、全て出し切れてると思います。」
「セカンドセット0-3くらいからペースを変えようと、バックのスライスを混ぜてみたりしました。そこで関口選手のリズムを崩せて自分のペースにすることが出来ました。」
「ランキングや賞金で差をつけられた関口選手になんとしても勝ちたいという気持ちが、最後の最後で勝てると思った時に手が震えて、ラケットがまったく振れなくなってしまいました。これまで緊張したのは初めてで、どうすればいいのかわからなくて心の中で泣いてました。そんな中でもデュースにもつれても、自分のゲームが出来たのはこの1年でメンタル面が強くなったなと思います。」
自分の目指すテニスに対し、「守りすぎていると、いろんなコーチから言われ続けました。スイスに行ったらみんな
R・フェデラー(スイス)みたいなプレーを目指していて、少し攻撃的なテニスを1年半くらい取り組んでいました。だけど自分の目指しているテニスは
D・フェレール(スペイン)みたく走って走ってその中でチャンスを見つけて攻撃するテニスだと、自分に自信を持っています。」
「まだまだですね。今後グランドスラム予選、本選に出るためにはこのプレーを5セット続けなければいけないので、フィジカル的にもメンタル的にも弱いので今後の課題です。」
準決勝は、「自分のプレーを出すことが第1にして、内山選手はすごくサーブが良くて、今日の試合でも苦しい場面でサーブで流れを引き戻していたので、自分のリターンゲームで攻撃的にプレッシャーをかけられるようなテニスを考えていきます。」
「コーチからは『ファイトしろ』とよく言われます。相手にリードされていても、いいプレーが出来なくても胸を張って自分の力を出せるようにファイトしろといわれます。コーチが言う名言みたいな言葉があって、『Everybody can beat everybody(誰でも誰もを打ち負かすことが出来る)』と言い聞かせて、自分より格上にも勝てるんだと言い聞かせてプレーできています。」と答えた。
会見を行った江原弘泰
勝利した江原は準決勝で第2シードの
内山靖崇(日本)と対戦し、両者の対戦は8日、コロシアム第3試合に行われる。
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