女子テニスで世界ランク6位の
N・リー(中国)が中国政府メディアである人民日報に批判されている。ある日の社説は「スター級のアスリートの性格が社会の慣習・伝統からすると、その歯止めが効かない傲慢さを誰が抑制するのか。」と書き、そこにはリーも含まれているようだ。
これに対してリーはタイム誌で、故国だけではなく、自分のためにもプレーをしていると話している。
「これまで(色々な事を書き立てられて)本当に嫌な思いをしてきた。今は(中国のメディアは)私がまだ十分に有名ではないから、さらに有名になれるように助けてくれていると考えるようにしている。」
リーは今年タイム誌で「世界で最も影響力のある100人」に選出されている。
またリーは2011年の全仏オープンでアジア選手として男女を通じて初の四大大会優勝を飾っており、フォーブス誌の調べでは、2013年の女子スポーツ選手長者番付(推定収入ランキング)で3位となっている。
テニス界でリーがスポーツ界全体で3位に入っている理由は、リーの故国である中国の経済が高度成長中であり、この巨大市場を顧客とするナイキのような国際的なブランドがリーと契約を結んでいるためである。
また、リーは「最初はファンの期待に押しつぶされそうだった。けど、そこで気付いたのは、皆は自分たちの夢を私に託しているんだ、ということ。私は聖人君子ではない。普通の人間です。」と、話した。
「浮き沈みもある。だから、出来る事と言えば自分の仕事をしっかりこなすだけ。本当に私は自分の事をただのアスリートだとしか考えていない。」
一方、リーのコーチを長年務めていた(現在のコーチはカルロス・ロドリゲス氏)リーの夫のジアン氏は、リーが報道で嫌な思いをしている際にはなだめるように努めてきたと話す。
「中国の諺に『英雄について言われることの半分は褒め言葉、半分は悪口』という内容のものがあります。(リーが嫌な思いをしている際には)悪い報道、プレッシャー、期待を忘れるように言うんです。忘れるのは簡単なことではないですけどね。人間ですから。」
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