女子テニスの慶應チャレンジャー国際女子トーナメント(日本/神奈川県、ハード)は12日、シングルス決勝戦が行われ、第3シードの
大前綾希子(島津製作所)が第4シードの
日比万葉(安藤証券)を7-5, 6-2のストレートで下し、初代女王の座を手にした。
この日、接戦の末に第1セットを先取した大前は、続く第2セットでもペースを崩さずに日比を圧倒し、1時間34分で勝利した。
大前は今大会、1回戦でM・フレッチ(ポーランド)、2回戦で
林恵里奈(早稲田大学)、準々決勝で第7シードの
G・ウォスコボエワ(カザフスタン)、準決勝で第6シードの
波形純理(伊予銀行)を下しての勝ち上がりだった。
初代女王に輝いた大前は、表彰式で「第一回慶應チャレンジャーを開いていただき、本当にありがとうございました。フレンチ・オープン、ウィンブルドンまでの大会に必要なポイントをゲットすることができたので、グランドスラムに一歩近付くことができました。グランドスラムで活躍できるような選手になれるよう頑張りますので、皆様これからも応援宜しくお願い致します」と話した。
準優勝の日比は「応援してくれた家族のみんな、友達のみんな、本当にありがとうございました。それから今週見に来ていただいた皆様、皆様の前でプレーするのはとても楽しかったです。これからもどうぞ宜しくお願い致します」とコメント。
また、慶應義塾大学テニス部監督でトーナメントディレクターの
坂井利彰氏は以下を述べた。
「素晴らしい試合を展開してくださった二人の選手、本当におめでとうございます。そしてありがとうございました。続きまして、この大会を支えてくださった協賛各社の皆様、またクラウドファンディングでご協賛いただきました皆様、本当にありがとうございました。
そして、この大会をスーパーバイザーとして支えていただいた松野えるださん、そして審判の皆様、本当にありがとうございました。この大会は女子1大会目という記念すべき大会になりまして、我々としては初めての経験が多く、皆様にも至らぬ点があったかと思いますが、学生とともに一生懸命作って参りました。
そういった中、二人の選手から、グランドスラムに続く道が自分で見えた、ポイントをゲットした、という話をいただいて、我々は本当に頑張って来た甲斐があったなと感じています。この大会から一人でも多くのグランドスラムに続く選手が出てくるよう、我々も微力ながらこれからも大会を継続して行きたいというように思っています。
これからも部員一同頑張って参りたいと思いますので、応援のほど宜しくお願い致します。
最後になりますが、この大会を支えてくださいました全ての関係者の皆様に御礼を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました」
12日の試合結果は以下の通り。
※[]内はシード番号
【シングルス決勝戦】[3]大前綾希子 7-5, 6-2 [4]日比万葉
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