女子テニスツアーのロジャーズ・カップ（カナダ/トロント、賞金総額１３４万ドル、ハード）は３１日、シングルス３回戦が行われ、ノーシードの１７歳、Ｔ・パスゼック（オーストリア）が第１シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）を6-2, 1-6, 6-2で下す波乱が起きた。
今季の全仏を制し世界ランク１位となったイバノビッチは、今大会の初戦であった２回戦ではフルセットの末に勝ち上がったものの、この日はファイナルセットで０－４とリードされ万事休す、逆転勝利とはいかなかった。イバノビッチは、右手の親指を負傷していた。
現世界ランク９４位のパスゼックは準々決勝で、第１１シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）と対戦する。アザレンカは、Ｖ・ラッツァーノ（フランス）に対し7-6 (7-4), 2-0とリードした所で、ラッツァーノが大腿部を負傷し、棄権を申し入れたため、ベスト８に進出している。
一方、第２シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）は、主催者推薦のＳ・デュボワ（カナダ）を6-3, 6-2で下し、順当にベスト８入り。昨年は決勝に進出するも、Ｊ・エナン（ベルギー）に敗れたヤンコビッチは、準々決勝で第１２シードのＮ・ペトロワ（ロシア）を7-6 (7-2), 6-2で破った、ノーシードのＤ・チブルコワ（スロバキア）と対戦する。
第４シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）は、弱冠１５歳のＭ・Ｌ・ダ・ブリートにセットを落としながらも7-5, 2-6, 6-4で勝利を収め、準々決勝に進出、ベスト４入りをかけ、第７シードのＤ・サフィーナ（ロシア）と対戦する。サフィーナは、第９シードのＰ・シュニーダー（スイス）を6-2, 6-2で下しての勝ち上がり。
残るベスト８には、杉山愛（日本）と第１０シードのＭ・バルトリ（フランス）が名乗りを上げた。バルトリは、第６シードのＡ・チャクエタゼ（ロシア）から4-6, 7-5, 7-6 (7-4)で逆転勝利を収め、準決勝進出を果たした。一方杉山は、３回戦で対戦する予定であった、第３シードのＭ・シャラポワ（ロシア）が右肩の負傷のため、試合前に棄権を申し入れたため、労せずしてベスト８に進出した。
今大会の優勝賞金は１９万６９００ドル。
（2008年8月1日16時00分）
引退ティーム 錦織圭やBIG4との戦績 
