テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は11日に男子シングルス予選2回戦が行われ、世界ランク484位の
J・ミルマン(オーストラリア)は予選第14シードの
A・モルカン(スロバキア)に4-6, 3-6のストレートで敗れ予選決勝進出を逃すとともに、現役生活に幕を閉じた。大会公式サイトにはキャリアのハイライトともいえる2018年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)4回戦での
R・フェデラー(スイス)からの勝利についてミルマンが語ったほか、世界ランク10位の
A・デ ミノー(オーストラリア)がミルマンのメンタリティなどについて話しているインタビューが掲載された。
>>大坂 なおみら全豪オープン組合せ<<>>西岡 良仁、ダニエル 太郎、綿貫 陽介、ジョコビッチら全豪オープン組合せ<<34歳のミルマンは2006年にプロ転向後、2013年の全豪オープンで四大大会のシングルス本戦初出場を果たす。その後は肩の負傷などもあり苦しんだが、手術を敢行し復活。2018年の全米オープンでは
F・フォニーニ(イタリア)や
M・ククシュキン(カザフスタン)らを破り4回戦に駒を進めると、当時世界ランク2位だったフェデラーを3-6,7-5,7-6 (9-7),7-6 (7-3)で破り、金星をあげた。
全豪オープンの公式サイトには今回の試合後にキャリアを振り返るインタビューが掲載されており、ミルマンはフェデラーを下した試合について語った。
「1セット目を落として(第2セットも)5-3だったんだ。そのセットをもし失っていたら、いまここでその話をすることもないだろうけど、なんとか逆転できた。あのときは湿度が高くて、故郷であるブリスベンと同じようなコンディションだった」
「あの夜、僕は少し観客の扱いがうまかったかもしれないね(笑)。観客が僕のために動いてくれているわけではなかったけれど、何かが起こっているのが見えた。それでほとんど確信が持てたんだ」
その後、2020年の全豪オープン3回戦でミルマンは再びフェデラーと対峙。勝利まであとわずかに迫ったものの、6-4,6-7 (2-7),4-6,6-4,6-7 (8-10)で敗れた。
ミルマンのインタビューの後半にはデ ミノーが登場。ミルマンのメンタリティや姿勢を若い世代は学ぶべきだと話している。
「彼(ミルマン)は道を切り開き、テニスプレーヤーになるために必要なこと、そして究極のプロフェッショナルであることを僕に教えてくれた1人なんだ。彼は価値観、労働倫理を持っている。人間として、そしてテニスプレーヤーとして望むものすべてを彼は持っている。若い世代がジョン・ミルマンのような姿勢の半分でも持つことができれば、これから素晴らしいことがたくさん起こるだろう。彼は自分のキャリアから絶対的なものを得ている......ツアーから彼がいなくなるのは間違いなく寂しいことだ」
ミルマンは引退後、しばらくはテニスから離れクイーンズランド工科大学で学ぶと明かしているが、テニス界に戻ってくる可能性もあると語っている。
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