男子テニスのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、ATP1000)は5日、第2シードの
A・マレー(英国)が決勝進出を果たしたことにより、前日のシングルス準々決勝で敗退した第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は2014年の7月7日から守ってきた世界ランク1位の座から2年ぶりに2位へ転落することが決定。記録は122週でストップした。
>>BNPパリバ・マスターズ対戦表<<今大会でジョコビッチが決勝へ進出していた場合、世界ランキングで1位をキープしていたが、前日の4日に第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)にストレートで敗退。
さらに、第4シードのM・ラオニチの棄権で2年連続で決勝進出を果たしたマレーにより、7日に発表される世界ランキングでジョコビッチの2位が確定した。
2003年にプロに転向したジョコビッチは、2011年7月4日に初めて世界ランキングで1位を記録。これまでツアー通算66勝をあげており、マスターズ大会では30勝の歴代最多記録を保持している。
今季は7大会でタイトルを獲得しており、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で史上8人目の生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会で優勝)達成の快挙を成し遂げたが、7月のロジャーズカップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)以降優勝がない。
ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は3回戦敗退、8月のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)では
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗れて初戦で姿を消した。
全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は準優勝を果たしたが、上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)では準決勝で敗退と優勝から遠ざかっている。
一方、29歳で初の世界ランク1位になるマレーは、1974年に30歳で世界王者となったJ・ニューカム(オーストラリア)氏に次いで歴代2番目の年長選手となった。全米オープン準々決勝で
錦織圭に敗れて以降、ツアー大会ではチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)、上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)、エルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、ATP500)の3大会連続で優勝と好調を維持しており、今季7つのタイトルを獲得している。
大会初優勝をかけて、決勝では
J・イズナー(アメリカ)と対戦する。イズナーは準決勝で第9シードのM・チリッチをストレートで下しての勝ち上がり。
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