テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は28日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
R・フェデラー(スイス)との大一番を6-1, 6-2, 3-6, 6-3で制し、2連覇と大会6度目の優勝に王手をかけた。
>>全豪オープン対戦表<<この試合、第1セットの第1ゲームからフェデラーの強烈なフォアハンドを封じるためにバックハンド側へボールを集め、完全に流れを掴んだジョコビッチは第2ゲームで早くもブレークに成功。フェデラーを圧倒し続け、このセットを先取。第2セットも完全にジョコビッチのペースだった。
しかし、第3セットではフェデラーの追い上げに押されて第6ゲームでこの試合初のブレークを許し、セットカウント2-1に。会場からは「ロジャー!」のコールが鳴り止まなかった。
その後、第4セットでは両者サービスキープが続くも、少ないチャンスを見逃さなかったジョコビッチが勝利を手にした。
決勝でジョコビッチは、第2シードの
A・マレー(英国)と第13シードのM・ラオニチの勝者と対戦する。
両者は今回が45度目、四大大会では15度目の顔合わせ。今回の勝利によりジョコビッチはフェデラーとの対戦成績を23勝22敗と勝ち越した。
この対戦は1968年のオープン化以降グランドスラムで最も多く対戦したカード。それだけ、両者は常にトップクラスで戦い続け、勝ち進む度に対戦している。
ジョコビッチは今大会の4回戦で第14シードの
G・シモン(フランス)にまさかの大苦戦を強いられるも4時間32分の激戦を制し、準々決勝では第7シードの
錦織圭に完璧な修正力で圧倒して自身のプレーを仕上げてきた。
昨シーズンは、全豪オープン・ウィンブルドン・全米オープンの3大会で優勝、マスターズ6大会を制覇、ATPワールドツアー・ファイナルでは史上初の4連覇など数々の快挙を成し遂げた。
一方、敗れたフェデラーは全豪オープンで2004・2006・2007・2010年に優勝。昨年は3回戦で
A・セッピ(イタリア)に敗れ、全豪オープンで2001年以来の3回戦敗退を喫した。グランドスラムでは、2012年のウィンブルドン以来タイトル獲得には至っていない。
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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