- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

フェデラー 新戦術誕生の秘話

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は5日、男子シングルス3回戦が行われ、第2シードのR・フェデラー(スイス)が第29シードのP・コールシュライバー(ドイツ)を6-3, 6-4, 6-4のストレートで下し、今大会6度目の優勝へ向けて4回戦へ駒を進めた。

>>全米オープン対戦表<<

フェデラーは今大会前に出場していたシンシナティ・マスターズで優勝した時に、新たな戦術を披露していた。

それはサービスライン近くに立ち、ハーフボレーのようなブロックリターンをしてネットを取るというものだった。そしてそれは今ではSABR(sneak attack by Roger:ロジャーによる秘かな攻撃)と呼ばれ、次の試合でもそれを行うか迷っているかも知れないと憶測が飛んでいる。

フェデラーは「そんなことはない。常に何かに挑戦している。でも次の対戦相手は、もしかしたらそれをするにふさわしい相手ではないかもしれない。」と語っていた。

それはそうかもしれない。なぜなら、次に対戦するのは、208cmの長身から繰り出すサービスが武器のJ・イズナー(アメリカ)だからだ。

「その新しい戦術は、そんな選手相手にはあまり出来ない。」と語るフェデラーは、相手のセカンドサービスでそれを多用していたが、ボールがバウンドした直後にハーフボレーのように行ってネットにつめており、斬新な戦術ではあるもののリスクも高いものだった。

「これまでの戦い方で、ビッグサーバーとは良い試合が出来てきた。それを思うと新しい戦術をどうするか考えなければならない。加えて正直なところ、その戦術が試合のターニング・ポイントになるとも思えない。それよりまずは、自分のサービスをしっかりキープすることを考える必要がある。」とフェデラーは素直な今の気持ちを述べていた。

フェデラーは今大会の勝ち上がりでは好調なプレーを続けている。3試合で相手に与えたのはわずか20ゲームで、まだ1セットも落としていない。そして自身のサービスでは2度しかブレークされていない。そのいずれもこの日のコールシュライバーに奪われたものだった。

グランドスラム最多優勝の17度を誇るフェデラーは、そのうち5度がこのフラッシング・メドーで獲得しており、2004年から2008年に5連覇を果たしていた。そしてこの日の勝利で今大会は15年連続での4回戦進出となった。

フェデラーはこれまでの試合では短時間で勝利を上げていたために、奥さんと2組の双子の子供達と一緒にニューヨークの街を観光する時間が持てていた。4日にはミュージカルの「ハミルトン」を観賞していた。

この日のコールシュライバーとの対戦がこれまでのフェデラーにとっての最長試合だった。しかしそれでもその試合は、1時間半を越える程度だった。

そしてその試合では、フェデラーは新しい戦術を数回試していた。1度はボールがアウトになり、もう1度はボールがネットにあたり相手コートにこぼれてフェデラーのポイントとなっていた。

コールシュライバーは試合後、「全体を通して彼(フェデラー)は、特別凄かったとは感じなかった。彼はいつも通り攻撃的なプレーをしていた。でも、新しい戦術は今日の試合ではあまり見られなかった。」と試合の印象を語っていた。コールシュライバーはこれでフェデラーとは10連敗となった。

フェデラーがその新しいリターンをしたのは、先月出場したシンシナティ・マスターズでの練習の時だった。その時はB・ペール(フランス)と練習していたフェデラー。ペールは体調が悪くフェデラーは時差ボケ状態で、簡単に練習を終わらせたかった。

「あの時にリターンを早くしようと試みたんだ。そして数本のウィナーが取れた。みんな不思議がっていたよ。彼(ペール)も笑っていたし、自分も笑った。コーチのS・ルティも笑っていたんだ。」フェデラーはその時を思い出していた。

「次の練習でも同じリターンをしてみたんだ。同じような効果があるか試したくて。そしてその次の練習でもしてみたら、いつも上手く行ったんだ。するとコーチが“じゃあ、それを試合でやってみては?”と言うから自分は“本当に?”と驚いたよ。」と、その戦術が生まれた経緯を明かしていた。

フェデラーが次に対戦するイズナーは、今大会はこれまでの3年間3回戦で敗退していた。そして偶然にもそれは全てコールシュライバーからの敗戦だった。

5日に行われた3回戦でイズナーはJ・ヴェセリ(チェコ共和国)と対戦したが、イズナーがセットカウント2ー0とリードしたところでヴェセリが首の痛みを訴え棄権を申し入れての勝利だった。

イズナーは7日に行われるフェデラーとの4回戦で、フェデラーの新しい戦術について問われると「そのことをあまり考えたことはない。どうなるかは分からない。試合までまだ48時間あるからこれから考えてみるよ。」と語っていた。

イズナーはこれまでフェデラーとは1勝4敗の成績で2007年の同大会で敗れている。直近では2012年のロンドン五輪で対戦しており、その時もフェデラーに軍配が上がっていた。

ヴェセリはこれで、今年の全米オープンで試合中に棄権した16人目の選手となった。男子で14人、女子で2人。これはグランドスラムがオープン化した1968年以降の最多記録となっている。

(STATS - AP)

アディダス

アディダス


■関連ニュース■ 

・フェデラー 全米でも披露なるか
・フェデラーの驚異語るジョコ
・フェデラー事件 大会に怒り
(2015年9月6日14時43分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

6月2日

【速報中】ジョコビッチvsノリー (23時05分)

全仏OP初出場で世界3位破る大金星 (23時03分)

ズベレフ 思わぬ形で全仏OP8強 (21時14分)

中国史上2人目の快挙で初の8強 (18時55分)

大坂なおみ 2週連続で芝大会出場 (14時02分)

綿貫陽介と内山靖崇、芝初戦で白星 (11時40分)

22年ぶり 米選手が全仏OP8強 (10時07分)

若手トップ10対決制し初の8強 (9時10分)

田畑遼 全仏OPジュニアで初戦突破 (8時02分)

世界1位 全仏OP8強、雪辱戦へ (7時10分)

王者の振舞いアルカラス 全仏OP8強 (5時48分)

対戦相手を称賛「まるでシナー」 (0時49分)

6月1日

女王 大逆転勝ちで4連覇へ望み繋ぐ (23時29分)

世界4位に大逆転勝利で全仏OP8強 (20時34分)

穂積絵莉ペア 快勝で全仏OP8強 (19時18分)

崖っぷちから逆転勝ちで全仏OP16強 (17時16分)

完敗で相手コーチに慰められる (9時57分)

世界361位 四大大会初出場で16強 (9時09分)

錦織圭 欠場でクレーシーズン終了 (7時43分)

世界2位 ブレーク合戦制し16強 (7時05分)

ジョコ 16年連続19度目の全仏OP16強 (6時02分)

ズベレフ 8年連続で全仏OP16強 (0時08分)

5月31日

世界5位 注目の18歳に完勝で16強 (23時41分)

18歳 全仏OP16強「何でもできる」 (22時37分)

シナー 衝撃の圧勝劇で全仏OP16強 (21時27分)

【1ポイント速報】シナーvsレヘチカ (19時42分)

【特別企画】トロラインX大野チャンネル~第1回トロライン(Toroline)新人アンバサダー発掘オーディションを開始! (19時10分)

女王”天敵回避” 願い叶う (17時09分)

不調チチパス、イバニセビッチ招へい (13時56分)

米史上4人目の若さで16強 (12時05分)

二宮真琴組 逆転負けで16強ならず (9時48分)

全仏女王 快勝で7年連続16強 (8時45分)

アルカラス16強「苦しい試合だった」 (7時21分)

加藤未唯 全仏OP混合複 初戦敗退 (5時56分)

【動画】王者の振舞い!アルカラスが自ら失点を申し出た場面 (0時00分)

5月30日

穂積絵莉ペア 逆転勝ちで全仏OP16強 (23時12分)

世界1位 相手寄せ付けず16強 (22時27分)

青山修子/内島萌夏ペア 2回戦敗退 (20時03分)

警鐘「選手生命が短くなる」 (18時50分)

錦織圭 ジャパンOP出場決定 (17時26分)

観客に苦言「敬意を欠いている」 (17時08分)

世界200位 シード撃破の大番狂わせ (9時59分)

18歳 初の四大大会3回戦進出 (8時46分)

4時間25分の死闘制し劇的勝利 (7時28分)

38歳ガスケ「最高の終わり」 (6時35分)

ジョコ 20年連続で全仏OP3回戦進出 (3時43分)

【1ポイント速報】全仏OP男子シングルス2回戦 (0時30分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!