男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝)は21日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)がノーシードの
K・アンダーソン(南アフリカ)を6-3, 6-4のストレートで下し、2年ぶり4度目のタイトルを獲得した。波乱が続出した今大会で最後に栄冠を手にしたのは、29日からの地元ウィンブルドンの優勝を狙うマレーだった。
【会場でしか買えない 全英タオル】マレーは前日の20日に
V・トロイキ(セルビア)と準決勝を行うも、第1セット途中で雨により21日へ順延。このため、1日に準決勝と決勝の2試合をこなさなければならなかった。
21日、トロイキとの2日間に渡る準決勝を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで制して、マレーは勢いに乗る。
決勝戦では強烈なサービスとストロークを放つアンダーソンに対して、2度のブレークチャンスから2ブレークに成功し、1時間4分で勝利。この日2試合目となった決勝でも集中力を切らさなかったマレーは、アンダーソンに1度もブレークチャンスを与えなかった。
29日からのウィンブルドンでは、2013年以来2年ぶり2度目の優勝を狙う。昨年は準々決勝で
G・ディミトロフ(ブルガリア)にストレート負けを喫している。
一方、準優勝のアンダーソンは、前日の準決勝で第7シードの
G・シモン(フランス)に34本ものサービスエースを叩き出してた。
また、1回戦で
L・ヒューイット(オーストラリア)に逆転勝ち、2回戦では今年の全仏オープン王者で第2シードの
S・ワウリンカ(スイス)をストレートで破る番狂わせを起こす。準々決勝で
G・ガルシア=ロペス(スペイン)、そして準決勝でシモンにフルセットの末に勝利。今大会の台風の目として決勝へ駒を進めていた。
今大会は上位シード勢が早期敗退する波乱が続出し、第2シードのワウリンカ、第4シードの
M・チリッチ(クロアチア)、第5シードの
R・ナダル(スペイン)、第6シードで昨年覇者のディミトロフ、第8シードの
F・ロペス(スペイン)がベスト8を前に敗れた。
>>AEGON選手権 対戦表<<
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