男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は20日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)は世界ランク45位の
A・セッピ(イタリア)と対戦するも、左足ふくらはぎの痛みにより第1セットの第5ゲームが終わった時点で途中棄権を申し入れた。今回の棄権は錦織にとって、29日からのウィンブルドンを見据えた決断だった。
【会場でしか買えない 全英タオル】今大会ではハチマキを巻いて試合に臨んでいた錦織だったが、この日はハチマキなし。さらにキャップも被らず、左足には痛々しいテーピングを巻いて登場。試合前から力の抜けた空気感を漂わせていた。
試合が始まると錦織の動きは鈍く、セッピのボールを追いかけずに見送った。さらに得意の両手バックハンドが思うように打てず、片手のスライスでしのぐのが精一杯。
結果的に5ゲームをプレーした時点でトレーナーを呼び試合続行不可能の判断を下した。戦える状態ではないものの、最後まで戦いたい気持ちを押し殺したことだろう。
この棄権申し入れは、戦うことが不可能というのはもちろん、ブーイングを浴びることも覚悟の上での決断だった。
案の定、観客からブーイングは起きたが、錦織は初のグランドスラム優勝を見据えていた。
試合後のコメントでは「ウィンブルドンに支障がないようにするのが先決です。そこまで大きい怪我ではないと思う。」と、錦織。
今大会については「気持ちのアップダウンはあったけど、プレー自体は良くなっている。ネットでもポイントをとっていたので、その辺は昨年よりも理想的。芝の感覚を掴めたのは、ウィンブルドンに向けていい準備になった。」と、芝での戦いに確かな手応えを感じていた。
ウィンブルドンでは昨年の4回戦進出が自己最高成績。今年はそれを上回るグランドスラム初のタイトル獲得に期待がかかる。
(コメントはBS朝日から抜粋)>>ゲリー・ウェバー・オープン対戦表<<>>ゲリー・ウェバー・オープン ダブルス対戦表<<
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