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女子テニスツアーの最終戦であるコモンウェルス・バンク・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ブルガリア/ソフィア、ハード、賞金総額75万ドル)が30日に開幕し、予選ラウンドロビン3試合が行われ、地元から主催者推薦で出場している第8シードのT・ピロンコバ(ブルガリア)が第6シードのジェン・ジー(中国)を2-6, 6-4, 7-6 (7-4)の逆転で下し、3度目の対戦で初めてジェン・ジーを下した。
これまで2度の対戦で、いずれもストレートで敗れていたピロンコバ。この日も第1セットは3度のブレークをジェン・ジーに奪われ、同じような展開になるかと思われた。
しかし、第2セットのゲームカウント4-4から5ゲームを連取。第3セットもゲームカウント3-0とリードするなど流れがピロンコバに傾いた。
しかし、ジェン・ジーも持ち前の粘り強さを発揮し、徐々に調子を取り戻すとゲームカウント6-5と逆転に成功する。しかし、続くゲームをピロンコバがサービスキープすると、勝敗の行方はタイブレークへと持ち込まれた。
「スヴェティ、スヴェティ!」とピロンコバのニックネームで声援を送る詰め掛けた地元ファンの応援を味方に付けると、僅差でタイブレークを制し、ピロンコバは初戦を白星で飾った。
「今日の試合はテニス人生の中で最も感激した勝利だった。こんな観客の前で試合をしたことは今までなかった。会場に観戦に来てくれた全員にありがとうと言いたい。だって、みなさんの応援がなければ、今日の勝利はなかったと思うから。」とピロンコバは、声援を送ってくれた会場のファンへ感謝の意を表した。
「出だしはとても緊張していた。やることが全て上手くいかなかった。緊張で体も固まっていたの。第1セットを取られて、第2セットを何ゲームかプレーしたら、徐々にリラックスできるようになって、やりたいプレーも徐々にできるようになった。サーブの調子が上がってサーブには助けられた。そしたらバックハンド、フォアハンド、フットワークと、全てが良くなって行ったの。今日はとても満足している。」
敗れたジェン・ジーは「好スタートを切れたけど、第2セットに入ってタイミングが段々悪くなってしまった。もっと積極的になるべきだった。第3セット、0-3とリードされた時は、もっと動かなければと思って足を動かしたら挽回できたの。そして6-5からの彼女のサーブでも15-30と勝利まであと2ポイントまでいったけど勝てなかった。これがテニスと言うもの。」と、落胆していた。
それでもジェン・ジーは「とても良い試合ができたと思っている。観客も素晴らしかった。地元のファンの応援が彼女に力を与えて逆転するエネルギーになったんだと思う。」と、地元のアドバンテージをピロンコバが生かしたことを感じていた。
今大会はレギュラーツアーのインターナショナル大会での優勝者の上位6選手と主催者推薦の2選手を加えた8選手で争われ、4選手ずつの2グループに分かれ予選ラウンドロビンを行い、各グループの上位2選手が土曜日に行われる決勝トーナメントの準決勝へ進出する。
グループ・セルディカには第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)、第4シードのR・ビンチ(イタリア)、第5シードのシェ・シュウェイ(台湾)(台湾)、第7シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)がエントリー。
グループ・スレデツには第2シードのN・ペトロワ(ロシア)、第3シードのM・キリレンコ(ロシア)、第6シードのジェン・ジー、第8シードのT・ピロンコバがエントリーしている。
この日行われた試合結果は以下通り。
【グループ・セルディカ】
C・ウォズニアキ (1) ○-× シェ・シュウェイ (5), 6-2, 6-2
R・ビンチ (4) ○-× D・ハンチュコバ (7), 6-1, 6-2
【グループ・スレデツ】
T・ピロンコバ (8) ○-× ジェン・ジー (6), 2-6, 6-4, 7-6 (7-4)
(翻訳/弓削忠則)
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