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錦織圭(日本)が、ソニーエリクソンオープン(マスターズ1000)2回戦で、ルーカス・ラッコ(66位、スロバキア)を下し、マイアミ大会で初めて3回戦に駒を進めた。
3月19日付けのATPランキングで自己最高の16位になった錦織は、マイアミで第16シードが付き、1回戦はBye(不戦勝)だったため、みっちり練習を積んで、2回戦に臨むことができた。
「(南米シーズンで痛めた)肩の痛みは1回も出ていない。でも、肩の痛みであまり練習ができていなかったから、今週はずっと練習をしたかった。(大会会場での練習で)トップ選手のボールが打ててよかった」
ラッコの直線的な弾道を描くストロークに対して、武器である俊足フットワークでしっかりカバーした錦織は、フォアハンドストロークでラリーの主導権を握ると、優勢に立ってポイントにつなげていった。
錦織は、第1セット第4ゲームをブレークして、6-3でセットを先取。第2セットは、第5、9ゲームをブレークして6-3で取り、ストレートで勝利を決めた。
この2回戦で、錦織のプレーを勢いづけたのが、1ゲームもブレークを許さなかったサーブだった。
錦織は、第1セットに2本、第2セットに5本、合計7本のサービスエースを叩き込んだ。ファーストサーブの確率こそ54%で、それほど高くはなかったが、ファーストサーブを入れた時のポイント獲得率は実に85%に達して、錦織が勝利する大きな要因となった。
「大事な時に、きちんとファーストサーブが入って、エースが取れて、サーブに今日は助けられた」
錦織は、サーブのフォームで、次の4点に注意しながら打っている。
「体をひねること、トスをより右の位置に上げること、打点が低くならないようにすること、ひざを曲げること、です」
最近、サーブの練習を念入りにしているという錦織は、その成果がこんなに早く表れたことを喜んだ。
一方、自己最高を更新したランキングのことは、頭から離すように心がけてプレーしている。
「ランキングのことは、あまり考えないようにしています。何もしていないのに、上がっちゃったし。先週(インディアンウエルズ)は、ランキングを気にしすぎてか、硬くなってしまったので、気にしないようにしています。マスターズで、シードが付くのは不思議な感じです。2回戦から、乗って来ている相手と対戦するのは大変ですが、シードを生かたい」
3回戦で錦織は、第24シードを破ったマルセル・グラノラーズ(24位、スペイン)を破ったルーカス・ロソル(83位、チェコ)と対戦する。
「少しトリッキーな選手ですけど、今日自分はいいプレーができたので、そのイメージを持って次も頑張りたいと思います」
(文・写真/神 仁司)
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