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女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン(アメリカ/サンディエゴ、賞金総額72万1000ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、第3シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)が第1シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)を6-3, 6-4のストレートで下し、見事、優勝を飾った。ラドワンスカは優勝賞金11万1000ドルを獲得した。
第3シードのラドワンスカは得意とするオールラウンドな安定したプレーでズヴォナレーワを追い詰め、2008年6月のイーストボーンの大会以来の優勝を決めた。
試合後、ラドワンスカは「いいプレーができました。この大会でぜひとも優勝したいと思っていました。試合開始当初から集中していたと思います。」と話した。
ラドワンスカは先週のスタンフォードの大会で右肩の神経細胞を故障し、準々決勝ではメディカル・タイムアウトを取り、準決勝をプレーできる確率も「半々」としていた。
しかし決勝では、サーブのスピードは落ちていたものの、ファーストサービスを71%の確率で入れ、また得意とするプレースメントのうまさでズヴォナレーワを翻弄した。一方、ズヴォナレーワのファーストサービスの確率は59%にとどまった。ラドワンスカは一度もサービスゲームをブレークされることなく、2本あったブレークポイントのいずれもしのいだ。
ラドワンスカは「サービスゲームを落とさなかったことに驚いています。とてもうれしいですね。」と述べている。
一方、敗れたズヴォナレーワは「サービスは強烈ではありませんでしたが、準々決勝、準決勝の相手とはプレースタイルが異なっており、うまく適応できませんでした。リターンでリズムをつかめず、プレッシャーをかけることができませんでした。」と肩を落とした。
ラドワンスカは第1、第2セットでそれぞれズヴォナレーワのサービスを1度ずつブレークし、試合の主導権を握った。第1セットでは第4ゲームでブレークして3-1とすると、そのまま同セットを6-3で先取。セットポイントでは得意のバックハンドからダウンザラインへエースを決めた。
第2セットでも1ブレークのリードを生かし、最後は5-4から最初のマッチポイントを逃したものの、次のマッチポイントでズヴォナレーワのフォアハンドが長くなり、試合に終止符が打たれた。
昨年の今大会でも決勝に進んだものの、S・クズネツォワ(ロシア)に敗れて準優勝に甘んじていたラドワンスカは「決勝でロシア勢と対戦するのはタフなことです。」と語った。
実際、ズヴォナレーワは25本のウィナーを叩き出し、ラドワンスカの17本を大きく上回った。しかし凡ミスの数は28本を数え、こちらもラドワンスカの15本を大きく上回った。
ズヴォナレーワは「彼女(ラドワンスカ)は本当にうまく、きれいなテニスをしていました。本来の力を発揮し、凡ミスはほとんどありませんでした。土曜日の準決勝はナイトマッチだったので肉体的に疲労しており、少しきつかったです。積極性が足りませんでした。彼女に自分のプレーをさせる機会を与えてしまいました。」と振り返っていた。
ズヴォナレーワは自己最高となる9連勝中だったが、惜しくも記録更新とはならなかった。また今大会ではM・シャラポワ(ロシア)が2006、2007年に、クズネツォワが2010年に優勝しており(2008、2009年は未開催)、4年連続でロシア人選手が優勝するかと期待されたが、惜しくもその夢は破れた。
先週のアゼルバイジャンでの大会で優勝していたズヴォナレーワは今季3度目の決勝進出だったが、惜しくも3勝目達成とはならなかった。
優勝したラドワンスカはこれでWTAツアー5勝目を決めた。本日発表される最新の世界ランキングでは現在の13位から12位に上昇する見込みだ。
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