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男子テニスツアーのバンク・オーストリア・テニス杯(賞金総額575,250ユーロ、ハード)は26日にシングルス1回戦7試合が行われ、元世界ランク1位で11年ぶりにツアー復帰を表明したT・ムスター(オーストリア)がツアー本戦に挑んだが、ラッキールーザーのA・ハイデル=マウラーに2-6, 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、43歳での勝利とはならなかった。
第1セットでは2度のブレークを許して、そのセットを奪われたムスターは、第2セットに入るとハイデル=マウラーに4度握られたブレークポイント全てを退け、タイブレークへと持ち込んだ。粘りを見せた元世界王者だったが、23歳のハイデル=マウラーが逃げ切り76分で敗退する結果となった。
この日の現地は祝日と言うこともあり、多くのファンが会場に詰めかけていた。「コートへ入ると、観客がスタンディング・オベーションで迎えてくれて、信じられない気持だった。本当に素晴らしい雰囲気だった。これまでの激しい練習の甲斐があったし、良いスタートを切れた。第2セットを取ることが出来たかもしれないけど、大切なのは痛みもなく万全な体調で試合を終わらせることができたこと。」と語るムスター。
「もっと試合を重ねてもっと自信を付けたら、きっと更に良いテニスができると実感できたことも収穫だった。近い将来にそれを見せることができるといいね。本当にこうして戻って来て試合が出来たことには感動しているよ。」と、更なるやる気も語っていた。
当初、第5シードで出場予定だったE・ガルビス(ラトビア)が個人的な理由により突然の欠場表明を受けて、ラッキールーザーとしてハイデル=マウラーが本戦入りしていた。そのハイデル=マウラーはA・セッピ(イタリア)と2回戦で対戦する。
その他、世界ランク53位のM・ベレー(ドイツ)は同29位で第6シードのG・ガルシア=ロペス(スペイン)を6-3, 4-6, 7-5で破る金星を上げた。4月からのATPツアーでわずか4試合しか勝利を飾っていないベレーは、第3セットで4-1とリードしながらも終盤で追いつかれたが、最後のゲームでガルシア=ロペスからそのセット2度目のブレークを奪い2時間7分で勝利を物にした。
ガルシア=ロペスはアジア・ツアーでは好調を続けていた。その初戦となったタイのバンコク大会では、世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)を下すなど自身2度目のツアー優勝を飾るなど、3大会に出場し10勝2敗と好調だった。しかしこのオーストリア大会は過去2度出場しいずれも初戦敗退と相性の悪い大会で、この日の敗戦で3年連続の初戦敗退となってしまった。
2回戦でベレーは、T・デ=バッカー(オランダ)を7-6 (8-6), 1-6, 6-4で下したP・クエバス(ウルグアイ)と対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
J・I・チェラ(アルゼンチン) (8) ○-× A・マーティン, 6-3, 6-3
G・ゼミヤ(スロバキア) ○-× M・イルハン(トルコ), 4-6, 6-1, 7-5
T・カンケ(ドイツ) ○-× M・バシンガー, 6-4, 6-4
L・クボット(ポーランド) ○-× J・ブレーク(アメリカ), 6-4, 6-4
S・ヒラルド(コロンビア) ○-× X・マリス(ベルギー), 6-4, 1-6, 6-1
今大会は上位シード4選手が1回戦を免除されているため2回戦からの登場。第1シードがJ・メルツァー(オーストリア)、第2シードがM・チリッチ(クロアチア)、第3シードがN・アルマグロ(スペイン)、第4シードがM・バグダティス(キプロス)と続く。
今大会の優勝賞金は10万3900ユーロ。
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