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(アメリカ、オハイオ州シンシナティ)
シンシナティ・マスターズ(ウェスタン&サザン・ファイナンシャル・グループ・マスターズ、賞金総額245万ドル)は金曜日準々決勝が行われ、第2シードのN・ナダルがJ・C・フェレーロ(スペイン)と対戦、先輩格のフェレーロが7-6 (7-2), 7-6 (7-3)でナダルを下し、準決勝進出を決めた。
ナダルは今季ATPマスターズ・シリーズで2勝を上げているが、これで2大会連続で準決勝進出を逃がした。「僕のほうがいいテニスをしていながら負けたのは残念だ。今大会でももう少し上にいけると思っていたのに。」と落胆振りを隠せないナダル。
一方勝利を手にした元世界1位のフェレーロは、ナダルとの対戦5度目にして初めて勝った。またこの勝利で、今大会で2002年以来久しぶりの準決勝進出を決めた。「これは特別な勝利だ。特にスペインじゃ誰もがナダルの話ばかりで、たまには彼を負かして、僕もまだテニスをやってるってことを証明しておかないとね。」と、フェレーロは冗談交じりに会心の笑みを見せた。「これまで(ナダルとの対戦で)は、肝心なところでいいプレーができていなかったのだと思う。今日はタイブレークなど重要なところで、とても落ち着いてプレーができて、ミスもしなかった。それが勝てた鍵だと思う。」
今大会フェレーロは水曜日に第6シードのJ・ブレーク(アメリカ)も下しており、波に乗っている。土曜日の準決勝では同胞で第7シードのT・ロブレド(スペイン)と対戦する。
ロブレドは第4シードのI・リュビチッチ(クロアチア)を7-6 (8-6), 6-2で下し、今季4度目の準決勝進出を決めた。ロブレドはフェレーロと過去3回対戦し、2度勝利を手にしている。ベスト4に進出した2004年の今大会でも顔を合わせており、そのときもロブレドが勝っている。
この他、ナイターでは注目のA・ロディック(アメリカ)対A・マレー(英国)の一騎打ちが行われる。これまで両者は2度顔を合わせているが、マレーは先月のウィンブルドン3回戦ではストレート勝ち、また、2月のサンジョゼでツアー初タイトルを獲得した過程でもロディックを倒している。しかもこの両者にはさらにいわくがある。ロディックが2003年にUSオープンを制覇したときにそのコーチをしていたブラッド・ギルバートは、その後ロディックが不振に陥った際に解雇されたが、今年のウィンブルドン以降はマレーを指導。ギルバートの教えを取り入れたマレーは、その効果が如実に現れ、ワシントンでの決勝進出、トロントでの4強入りと急成長を遂げている。水曜日の2回戦でもR・フェデラー(スイス)を破るなど、その勢いは止まりそうにない。
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