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四大大会初8強に涙、快進撃続く

ルル・サン
ウィンブルドン8強入り決めたサン
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス4回戦が行われ、予選勝者で世界ランク123位のL・サン(ニュージーランド)がワイルドカード(主催者推薦)で出場した同135位のE・ラドゥカヌ(イギリス)を6-2, 5-7, 6-2のフルセットで破り、四大大会初のベスト8進出を果たした。

>>【動画】予選勝者のサンが四大大会初の8強入り決めた瞬間<<

>>ルバキナ、パオリーニ、サンら ウィンブルドン組合せ<<

今大会に予選から出場した23歳のサンは3試合を勝ち抜き、今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に続く2度目のグランドスラム本戦出場を決めた。

本戦では1回戦で第8シードのジェン・チンウェン(中国)を下し大金星を上げると2回戦で世界ランク153位のY・スタロドゥブツェワ(ウクライナ)、3回戦で同61位のヂュー・リン(中国)を撃破。ニュージーランドの女性選手がウィンブルドンで16強入りするのは1968年のオープン化以降では初となる偉業を達成した。

快進撃を続けるサンは4回戦、2021年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制した21歳のラドゥカヌと対戦した。

第1セット、15本のウィナーを決めたサンは先に2度のブレークに成功し開始から3ゲームを連取。第4ゲームで1度ブレークを返されるも終盤となる第7ゲームで3度目のブレークを奪い先行する。

第2セット、互いにブレークポイントを握るもブレークとはいかずサービスキープが続き終盤へ。すると第12ゲーム、ラドゥカヌにセットポイントとなるブレークポイントを握られると最後はサンのバックハンドショットがミスとなりブレークを許し、1セットオールに追いつかれる。

それでもファイナルセット、サンは第1ゲームでいきなりブレークに成功。その後はサービスキープを続けると終盤となる第7ゲームで2度目のブレークを奪う。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームでは2度のブレークポイントを凌ぐと2本目のマッチポイントをものにし、2時間50分に及ぶ激闘を制した。

試合後のオンコートインタビューで涙を浮かべたサンは「今は言葉が見つからない。彼女(ラドゥカヌ)との試合は素晴らしかった。彼女は本当に全力を尽くしていたが、私は勝利できた。彼女は明らかにすべてのボールに走り、最後まで戦うので、私は本当に必死に戦わなければならなかった」とコメントした。

なお、世界123位でのウィンブルドン8強入りは史上2番目に低いランキングに。2018年に同181位でベスト8に進出したS・ウィリアムズ(アメリカ)に次ぐ記録となる。さらにオープン化以降のウィンブルドンで予選勝者が8強入りするのは7人目となった。

勝利したサンは準々決勝で世界ランク37位のD・ヴェキッチ(クロアチア)と対戦する。ヴェキッチは4回戦で同93位のP・バドサ(スペイン)を6-2, 1-6, 6-4のフルセットで下しての勝ち上がり。

同日には第7シードのJ・パオリーニ(イタリア)と第19シードのE・ナヴァッロ(アメリカ)が8強に駒を進めた。

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