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日本女子テニス界のエース、杉山愛(ワコール)が今季は好調だ。昨年は一時引退を決意したが、現在は心機一転、新しいプレースタイルに取り組んでいる。4月の国別対抗戦、フェド杯のスイス戦では左太ももを痛めながらも日本の勝利に貢献。4大大会の全仏オープン、ウィンブルドン選手権に期待を抱かせる。
今季のスタートは最悪だった。胆のう炎の影響もあり、全豪オープンを含む開幕から5大会連続の初戦敗退。「自分でもどうしようかと思った」と深刻な状況に陥った。しかし、3月にカタールトータル・オープンでベスト4に入ると「勝つことがいい薬になって自信が出てきた」と言う。4大大会に続く大きな大会、ナスダック100オープンでもベスト8入りした。
従来より早いタイミングでボールをたたくよう、プレースタイルを変えつつある。世界のトップ選手のパワーテニスに対抗するための武器は、抜群のフットワークをもとにした動きのスピード。速いテンポの攻めで相手に十分な体勢を取らせない狙いがある。「この目指すテニスと、自分の状態とのギャップが埋まってきた」と話す。ラケットも替え、体づくりにも地道に取り組んでいる。
ウィンブルドン選手権が終わる7月上旬までは欧州のツアー大会を転戦。「自分のテニスがどういうふうにしたら、もっとよくなるか、それがどんどん沸いてくる感じ。今はすごく楽しい」。30歳のベテランにエネルギーがあふれている。
(了)
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