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(日本、東京)
東京、有明コロシアムで行われたフェドカップワールドグループ2、1回戦の日本対スイスは、2日目に日本が2勝をあげて4勝1敗で勝利。日本代表はワールドグループ1入りをかけて7月のプレーオフに臨むこととなった。
2日目の第1試合、左太ももを痛めている杉山 愛に代わり急遽、浅越 しのぶが登場。浅越は2004年以来となる代表入りだったが、T・バシンスキー(スイス)に2-6, 2-6と良いところなくストレート負けを喫した。この日は出だしからバシンスキーが絶好調で、リターン、ストロークともに良いショットが決まり、いきなり5ゲームを連取する立ち上がり。浅越はその後なんとか2ゲームを返すが精一杯で第1セットを落とした。第2セットに入ってもバシンスキーの勢いは一向に衰えず、調子の上がらない浅越に付け入る隙を与えず一気に勝利をものにした。
浅越は試合後の会見で、「いつでも出られるように準備していた。杉山選手の代わりで出番が回ってきたが結局良いところ無く負けてしまった。せっかくのチャンスを活かせず最悪の試合だった。相手は勢いがあるので振り回して行こうと思ったが、自分のミスが早かった。今日は身体の切れも良くなく準備不足だったかもしれない。」と、敗戦の弁。
一方、勝利したバシンスキーは、「個人的にはシングルス2戦のうち、どちらかで勝利したいと思っていたので勝てて良かった。今日は全てのボールに集中することだけを心がけた。」と喜びを語っていた。
第2試合には、前日に続き中村 藍子が登場し、15歳の新鋭N・リーナーを6-1, 3-6, 6-2で下し、日本に3勝目をもたらして勝利を決定付けた。
試合は、中村ペースで進むが、終盤リーナーが盛り返しセットオールとなる。勝負のかかったファイナルセットでは中村が集中力を高め5ゲーム連取でリードを作り勝利した。試合後中村は、「正直試合中のことは良く覚えていない。第1セットは良い出だしだったが、第2セットでは勝ちを意識して縮こまってしまった。途中、バスタイムブレイクを取って、気持ちを切り替えたことが良かった。相手は格下で、恐れず向かってくると思って緊張したが、杉山選手に『後に私達がいるから大丈夫』と言われ、緊張がほぐれた。」とコメント。
敗れたリーナーはフェドカップのデビュー戦だったということで、「最初は緊張したが、全体的には良かったと思う。交代出場には驚いたが問題なかった。」と試合を振り返っていた。
また最終ダブルスには、杉山/森上 亜希子組が登場し、バシンスキー/S・ボッファ組を6-2, 2-6, 6-0で退けて、対スイス4勝目をあげた。
全試合が終了した後の会見で植田監督は、「もつれる試合ばかりだったが、簡単にはいかないと最初から思っていた。とにかく勝利することが目標だった。杉山、浅越、森上、中村はいつもは世界で戦うライバルだが、日の丸を胸にまとまってプレーしてくれて、素晴らしいチームだと感じた。」とコメント。この結果、日本は7月15日・16日に行われるプレーオフで、昨年優勝のロシア、準優勝のフランス、オーストリア、ドイツのいずれかの国とワールドグループ1昇格をかけて対戦することとなった。
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