男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は14日、シングルスレッドグループ第2戦が行われ、第3シードの
D・メドベージェフが第7シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を7-6 (9-7), 6-4のストレートで破り、予選ラウンドロビン2勝0敗として決勝トーナメント進出を決めた。試合後の会見で「勝つことができてうれしい」と出場8選手のなかで第2戦終了後に唯一となる4強入りを喜んだ。
>>ジョコ、アルカラスら最終戦の組合せ<<>>望月 慎太郎、島袋 将ら兵庫CH組合せ<<Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手が出場するシーズン最後の大会。8選手が4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。
13日に行われた予選ラウンドロビン第1戦ではメドベージェフが第5シードの
A・ルブレフを、ズベレフが第1シードの
C・アルカラス(スペイン)をそれぞれ破り迎えた第2戦。両者は今年だけで6度目の顔合わせで、過去5度の対戦はメドベージェフの4勝1敗となっている。
この試合、終始主導権を握っていたのはズベレフだった。ストロークやサーブ&ボレーなどを駆使しメドベージェフを翻弄したものの、タイブレークや重要なゲームではことごとくメドベージェフの粘りがミスを誘った。
第1セットをタイブレークの末に獲得したメドベージェフは第2セット、互いにサービスゲームのキープが続くなか5-4で迎えた第10ゲームのリターンゲームでギアを上げ、プレッシャーのかかるズベレフに対しアグレッシブに攻撃を仕掛けていく。最後はズベレフのボールがアウトとなり、このセット唯一手にしたブレークチャンスとなるマッチポイントをものにし、1時間45分で勝利した。
試合後にメドベージェフは「精神的にとてもタフな試合だった。スタートはとてもよかったし、いいプレーができていた。でも、ある瞬間から彼(ズベレフ)のプレーが一段と良くなり、その瞬間、理由はどうであれ短い時間、僕のプレーが少し悪くなってしまったんだ。第1セットの終盤は、何とか立て直していいプレーができたからよかったよ。両セットとも、最後はとてもタイトだった。タイブレークでは彼のサーブでセットポイントを握られた。今年は、このような形で負けた試合もあったかもしれないからうれしいよ。勝つことができて本当にうれしい」と語った。
予選ラウンドロビン2連勝としたメドベージェフは第3戦を残し決勝トーナメント進出が決定。同日にはアルカラスがルブレフに勝利したため、ズベレフとアルカラスが1勝1敗で並んだ。
第3戦ではメドベージェフがアルカラスと、ズベレフがルブレフと対戦する。
メドベージェフはアルカラスについて「今日のアンドレイ(ルブレフ)との試合を見たけど、彼(アルカラス)は最初の試合よりずっといいプレーをしていたよ。彼はベースライン後方からでも素晴らしいウィナーを決めていた。いい感じで戦えることを願っているよ。もう準決勝まで勝ち進めているからメンタル的にトリッキーだけど、リズムを崩さないようにしたいね」とコメントしている。
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